日本パラリンピック委員会は、パラリンピックを通じた共生社会への学びを促す教材『I’mPOSSIBLE』日本版の活用に向けて、教員研修で教材の役割や活用方法を伝える講師の派遣希望を受け付けている。
■不可能(Impossible)と思えたことも、できるようになる(I’m possible)
国際パラリンピック委員会公認教材である『I’mPOSSIBLE(アイムポッシブル)』は、パラリンピックを題材に共生社会への気づきを子供たちに促す教材としてアギトス財団が開発。教材の名前『I’mPOSSIBLE』には、「不可能(Impossible)だと思えたことも、ちょっと考えて工夫さえすればできるようになる(I’m possible)」という、パラリンピックの選手たちが体現するメッセージが込められている。
■全国の学校に1セットずつ送付
『I’mPOSSIBLE』日本版は国際版教材の内容をもとに、日本財団パラリンピックサポートセンターと日本パラリンピック委員会が(公財)ベネッセこども基金と共同開発。全国の小・中・高・特別支援学校等に1セットずつ、『I’mPOSSIBLE』日本版の教材パッケージ(印刷物・DVD・教師用指導案・教師用授業ガイド等)が送付された。
■座学と実技を含む全15授業分のユニットで構成
小学生版と中学生・高校生版の2タイプを用意。ともに座学と実技を含む全15授業分のユニットで構成される。各ユニットは全て独立しており、どれかひとつ、もしくは複数を組み合わせても使用することができる。1ユニットの授業時間は、小学生版は45分、中学生・高校生版は50分。
■教材を活用してパラリンピック教育や意義の理解を深める
研修ではパラリンピック教育や意義の理解を深めると共に、教材『I’mPOSSIBLE』日本版の役割や活用方法、「主体的・対話的で深い学び」を促す授業を展開するためのアイデアなどを提供する。
<研修の申込>
以下のWebの「詳細・お申し込みはこちら」から申し込む
<教材活用事例>
「考え工夫し、シッティングバレーボールを楽しむ」
学校名:千葉市立千草台中学校
実施教材:保健体育
使用ユニット:2-2 シッティングバレーボールをやってみよう【実技】
「児童の自主性、アウトプットする機会を大切に」
学校名:東久留※市立南町小学校
実施教材:総合的な学習の時間
使用ユニット:
1-1 パラリンピックってなんだろう【座学】
2-2 シッティングバレーボールをやってみよう【実技】
2-3 ゴールボールをやってみよう【実技】
「子どもたちの成長につながる学びとしてのパラリンピック教育」
学校名:東京都港区立赤坂小学校
実施教材:総合的な学習の時間
使用ユニット:
1-1 パラリンピックってなんだろう【座学】
2-3 ゴールボールをやってみよう!【実技】
「心のバリアフリー事業〜近隣中学校との交流及びフロアバレーボール大会他」
学校名:福岡県立北九州視覚特別支援学校
実施教材:保健体育
使用ユニット:
2-3 ゴールボールをやってみよう!【実技】
2-5 ガイドランナーを体験しよう!【実技】
「みんなでボッチャ」
学校名:阿賀町立上川小学校
実施教材:道徳・学活
使用ユニット:
1-1 パラリンピックってなんだろう?【座学】
2-1 パラリンピックスポーツについて学ぼう!【座学】
2-4 ボッチャをやってみよう!【実技】
「パラリンピアンから生き方を学ぶ」
学校名:岐阜市立長良西小学校
実施教材:総合的な学習の時間
使用ユニット:
1-1 パラリンピックってなんだろう?【座学】
2-8 パラリンピアンを応えんしよう!【座学】
「『IʼmPOSSIBLE』の授業を経た生徒の変化」
学校名:岡山市立建部中学校
実施教材:総合的な学習の時間
使用ユニット:
1-1 パラリンピックってなんだろう?【座学】
2-4 ボッチャをやってみよう!【実技】
「パラリンピアンから学んだこと」
学校名:丸亀市立城北小学校
実施教材:総合的な学習の時間
使用ユニット:
1-5 パラリンピアンが学校に来るとしたら【座学】
2-8 パラリンピアンを応えんしよう!【座学】
「ほんとうの“ジブン”と“ミライ”」
学校名:宮崎市立宮崎西中学校
実施教材:道徳
使用ユニット:2-8 パラリンピアンの魅力に迫ろう!【座学】