GIGAスクール構想における1人1台端末などのICT環境を活用した新しい学びが展開される中、ICTの活用を質・量ともに充実させるために、文部科学省は「GIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用に向けた夏季休業期間中の取組について」という通知を都道府県・指定都市教育委員会や私立学校などの担当者に向けて発出した。
■今後のさらなる活用に向けて夏季休業期間中に準備を進める
これにより、各教育委員会や学校において、夏季休業期間開始前のICT活用の成果・課題などを確認するとともに、夏季休業期間中に今後のさらなる取組の充実に向けた準備を進めることが重要となる。
■通信速度が確保できるよう保守事業者とのアセスメントを求める
今後、端末の利活用が増加しても通信速度が確保できないといった事態が生じないよう、令和4年度「GIGAスクール運営支援センター整備事業」を積極的に活用するなど、夏季休業期間中に保守事業者などの専門家によるアセスメントを実施し、早急に課題を解消するよう求めている。
■夏季休業期間中に1人1台端末を活用して基礎的・基本的な内容の定着を図る
また、保護者の理解も得つつ、夏季休業期間中に1人1台端末等を活用して、基礎的・基本的な内容の定着を図るための学習を効果的・効率的に実施したり、より創造的な課題に取り組ませたりすることも考えられる。
■文科省からの通知を活用して1人1台端末の効果的な利活用を求める
そこで、「GIGAスクール構想の下で整備された学校における1人1台端末等のICT環境の活用に関する方針について(通知)」などを活用しながら、取り組むべき課題を洗い出し、1人1台端末の効果的な利活用の一層の促進に努めるよう求めている。
■ICT活用教育アドバイザーや特設ウェブサイトStuDX Styleを活用して
その際、ICT活用教育アドバイザーの支援を得るとともに、特設ウェブサイトStuDX Style や GIGA StuDX メールマガジンなどを活用することも考えられる。StuDX Styleでは教育委員会主催の研修会や各学校の校内研修で活用できる研修資料なども公開されている。
■「MEXCBT:メクビット」を夏期休業中の家庭学習の課題に活用
また、文科省ではCBTシステム「MEXCBT:メクビット」の開発・展開を進めており、夏期休業中の家庭学習の課題に活用することも可能。2022年度の利用申込は通年で受け付けている。