アドミッション・ポリシーの認知度は9割を超え、多くの高校生がアドミッション・ポリシーを知っていると回答。そのうち7割の高校生が個別大学のアドミッション・ポリシーを調べた経験があると回答していることが、リクルート進学総研が2022年に大学に進学する高校生、約1万人を対象に実施した調査から明らかとなった。
■7割が名前も意味も知っており、個別大学について調べた経験がある。
高校生のアドミッション・ポリシーの認知度は「名前のみ聞いたことがある」まで含めると91.3%。「名前も意味も知っており、個別大学について調べたことがある」は67.4%で、約7割の高校生がアドミッション・ポリシーを調べた経験があると回答している。
■3年前と比べて16.3ポイントも増加
2019年の調査時と比べると個別大学のアドミッション・ポリシーについて調べたことがある高校生は、51.1%から67.4%と16.3ポイントも増加。男女別に見ると男子58.9%、女子74.2%で女子の方が15.3ポイントも高くなっている。
■8割以上がアドミッション・ポリシーは役に立ったと回答
「個別大学について調べたことがある」高校生のうち、84.9%が志望校を検討する際にアドミッション・ポリシーは役に立ったと回答。入試方法別に見ると、総合型・学校推薦型層43.8%に対して、一般・共通テスト層は25.1%となり、総合型・学校推薦型選抜で入学した高校生の方が役に立ったと回答している、
<調査概要>
調査目的:高校生の進路選択プロセス(行動・意識)の現状を把握する
調査期間:2022年3月4日~4月5日 投函・インターネット回答締め切り
調査方法:郵送調査+インターネット調査
※調査票を郵送、回答を記入の上郵送または記載のURLからインターネット回答
調査対象:調査開始時点で2022年に高校を卒業見込みの全国の男女210,000人
※令和3年度学校基本調査の「全日制・本科3年生生徒数(県別)」、「中等教育学校・後期課程3年生(県別)」を基に、リクルートが保有するリストより調査対象とする数を抽出
有効回答数:14,968人(回答率7.1%)うち、本資料では大学進学者10,841人が対象
リクルート進学総研調べ
【アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)とは】
各大学、学部・学科等の教育理念、ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方式)に基づく教育内容等を踏まえ、どのように入学者を受け入れるかを定める基本的な方針であり、受け入れる学生に求める学習成果(「学力の3要素」についてどのような成果を求めるか)を示すもの。
※文部科学省ホームページより引用