京都精華大学は、2022年度の全学共通教育科目として「社会実践力育成プログラム」を2Q集中(6~9月)、4Q集中(10~2月)で開講。「社会実践力育成プログラム」では61種類の地域や企業等との連携プログラムを用意。なお、2Q集中開講分では421名の履修登録があった。
■表現にまつわる5つの学部が集まる
京都精華大学は「表現で世界を変える人」の育成を教育目標に掲げ、表現にまつわる5つの学部がある。文化を学び人間について探求する「国際文化学部」、テクノロジーを活用して新しいつながりを生み出す「メディア表現学部」の2つの文系学部に加え、「芸術学部」「デザイン学部」「マンガ学部」の3つの芸術系学部が一つのキャンパスに集結している。
■学外の人と協働してプロジェクトに取り組む
「社会実践力育成プログラム」は、この学部構成を充分に生かす形で設計。学部や学年を越えて、異なる専門性や得意分野をもった学生たちが一つのチームとなり、キャンパスを離れて学外の様々な立場の人々と協働してプロジェクトに取り組む。そうした取組を通じて、社会の様々な問題に対し、学生たちが①解決できる②提案できる③調査ができる④表現できる、このいずれかの能力を身につけることが目標となる
■5つのプログラムから選択
プログラムは「大学連携プログラム」「インターンシップ」「海外ショートプログラム」「国内ショートプログラム」「産学公連携PBLプログラム」の5つ。学生は自分自身の関心があるプログラムを選択して受講。また、自ら独自の連携先を開拓し、プロジェクト化することもできる。
■海外や国内など様々なプログラムを体験
連携先やプログラム内容は、インドで現地のエンジニアから最新のテクノロジーを学ぶプログラムや、チューリッヒ・台北・シンガポール・ロンドン・香港の芸術大学の学生と研究活動を行うプログラム、京都の文化遺産や図書館、信用金庫の課題に取り組むプログラムなど様々なものがある。いずれのプログラムも1週間~1か月程度の短期集中型プログラムとなる。
<プログラム例>
・shared campus:世界各国7つの芸術大学と連携した教育・研究プラットフォーム「Shared Campus」のサマースクールに参加
・古代遺跡から最新テクノロジーまで・インドの昔と今を知る(滞在先:インド)
・アフリカの現在(いま)を知る(滞在先:セネガル)
・京まふ(京都国際マンガ・アニメフェア)への出展、アニメコラボ商品の開発/デザイン、アニメコラボ商品を活用したドリンクメニューなどの企画・提案(連携先:白糸酒造株式会社)
・京都叡電沿線の史跡、伝説とその現代的な在り方を探る
・京都の地場産業の課題やニーズをきちんと把握、整理し、解決するための商品企画・アイディアを考案し提案する(連携先:京都信用金庫/セメントプロデュースデザイン)
・地域の図書館と連携したプロジェクトの企画・立案を行う(連携先:岩倉図書館)