約9割の日本人がインターネット上のCookie(クッキー)についてよく理解しておらず、45%は「ポリシーを見ずにCookieを許諾、もしくは拒否している」ことが、アバストが20歳から69歳のインターネット利用者1000人を対象に行った調査から明らかとなった。
■多くの人がCookieはよく分からないと回答
調査によると、Cookieが何であるか「よく理解している」と回答した人は、わずか13%。大多数はCookieを「聞いたこと・見たことはあるが、よくわからない」(42%)、もしくは「大まかなイメージはある」(41%)と回答している。
■Cookieは知っていても2種類あることは知らない
Cookieは大きくわけて、ファーストパーティとサードパーティの2種類があるが、Cookieが何であるか知っている人(Cookie認知者)のうち、86%の人が2種類あることを「知らない」と回答した。
■Cookieの利点やリスクに対する理解は浸透していない
Cookieの種類によってはブラウジング体験の向上などの利点がある一方、プライバシー侵害につながるリスクもある。そこで、Cookieはユーザーの利益もしくは不利益になるかを質問したところ、Cookie認知者のうち40%が「わからない・答えたくない」と回答。全体的にCookieは認知されているものの、その利点およびリスクに対する理解が浸透していないことが明らかになった。
■Cookieの許諾や拒否は深く考えずに判断
ウェブサイトがCookieの許可を求めた際の対応については、「ブラウジング体験向上のため」など能動的な理由でCookieを許可している人の割合は約4割(36%)にとどまった。一方、4人に1人(25%)が「あまり深く考えず許可している」と回答。プライバシーを意識して、Cookieに関する適切な判断が行われていない状況が明らかとなった。
■Cookieの具体的な管理方法に関する理解が広まっていない状況に
Cookie認知者のうち、Cookieを実際に削除したことがある人は半数近く(47%)いる一方、必要最低限のファーストパーティCookieだけを許可するブラウザの設定について知っている人は2割以下(17%)にとどまるなど、Cookieの具体的な管理方法に関する理解が広まっていない現状も浮き彫りになった。
■8割が個人情報保護法の改正を知らず
サードパーティCookieについては、プライバシー侵害への懸念から世界的に規制の動きがある。日本では4月に個人情報保護法が改正され、Cookieで集められた行動データのように名前など個人を直接特定する情報がなくても、第三者に渡ればその可能性があるなら利用許諾を要する「個人関連情報」と規定して保護強化を進めている。しかし、法改正について82%の人が「知らない」と回答しており、Cookieに限らずオンライン上のプライバシーへの意識向上が求められる。
<プライバシーを保護するためのヒント>
すべてのCookieを許可しない: 少し時間をとって、使用しているブラウザの設定画面を開き、プライバシー項目にあるCookie設定の状態を見てみる。一つ一つ考えながら納得できる状態に再設定することをお勧めする。
ブラウザのプライベートモードを使用する: 必要に応じてブラウザのプライベートモードを使い、Cookieは定期的に削除する
アンチウイルスやブラウザの拡張機能を利用する:オンラインでの行動を追跡するようなCookieをブロックし、フィッシング詐欺を防ぐ「アバスト アンチウイルス」や、ブラウザ拡張機能「アバスト オンライン セキュリティ&プライバシー」などのツールを活用する。
他人、あるいは共有のデバイスでインターネットを利用するのは極力控える: 利用したブラウザにはCookie等による利用履歴が残るので、自分の後に利用する人によるプライバシー侵害やアカウント悪用のリスクがある。