東京都教育委員会は「TOKYOデジタルリーディングハイスクール事業」として、AI教材やデジタル教科書などを活用して、個別最適な学びなどの実現を目指す、「TOKYO教育DX推進校」19校を指定した。指定期間は2022年5月1日から2024年3月31日まで。
■先端技術を活用した学びについて実践的な研究を進める
東京都教育委員会はAI教材やデジタル教科書等を活用した個別最適な学びと協働的な学びを実現するとともに、学習履歴や校務系データ等の蓄積・分析・指導等への活用における実証研究及び先端技術を活用した学びについて実践的な研究を行うため、「TOKYO教育DX推進校」として19校を指定した。
■都立小台橋高等学校や都立八潮高等学校など19校を指定
今回、「TOKYO教育DX推進校」に指定されたのは、都立小台橋高等学校、都立葛飾商業高等学校(定時制課程)、都立向丘高等学校、都立浅草高等学校、都立三田高等学校、都立八潮高等学校、都立本所高等学校、都立三宅高等学校、都立八丈高等学校、都立小笠原高等学、都立三鷹中等教育学校、都立光丘高等学校、都立練馬工業高等学校、都立永山高等学校、都立日野高等学校、都立翔陽高等学校、都立南多摩中等教育学校、都立秋留台高等学校、都立多摩工業高等学校の全19校。
■ログデータを活用したエビデンスベースの指導に関して研究を進める
指定された19校では、統合型校務支援システムや定期考査採点・分析システム、統合型学習支援サービスなどのログデータを活用したエビデンスベースの指導に関する実践的な研究を進める。
■すべての子供たちの可能性を引き出す指導法も研究
また、デジタル、ログデータを活用した個別最適な学びと協働的な学びについて実践的研究を行い、「主体的・対話的で深い学び」の実現とすべての子供たちの可能性を引き出す指導法についての研究を進めるほか、非認知情報に関するアンケート、校務データ、学習データを活用した分析に協力する。
■7校ではAI教材を活用して個別最適化された学びを実現
19校のうち、都立小台橋高等学校、都立八潮高等学校、都立八丈高等学校、都立小笠原高等学校、都立光丘高等学校、都立練馬工業高等学校、都立秋留台高等学校の7校ではAI教材を活用。AI教材を活用し、学習ログによるエビデンスから義務教育段階でのつまづきや日常の授業での生徒個々の学習状況及び理解度の効率的・効果的な把握をすることで、誰一人取り残すことのない、個別最適化された学びを実現する。
■7校でデジタル教科書の効果的な活用を探る
また。都立浅草高等学校、都立三田高等学校、都立三宅高等学校、都立三鷹中等教育学校、都立日野高等学校、都立翔陽高等学校、都立南多摩中等教育学校の7校ではデジタル教科書を活用することで、効果的な学習法を探る。