大学入試センターは大学入学者選抜におけるCBT(コンピュータを使ったテスト)の活用に関する調査研究の成果物として『CBTでの「情報Ⅰ」の出題に関する調査研究について(報告)』『個別大学の入学者選抜におけるCBTの活用事例集』などを6月14日(火)にCBT報告書としてWebで公表した。
■大学入試での情報Ⅰの出題にあたりCBTの活用を調査研究
大学入試センターでは過去の閣議決定等を踏まえ、共通テストにおけるCBTの活用について調査研究を実施。特に「情報Ⅰ」の出題に当たり、CBTの活用について調査研究を実施してきた。
■調査研究の成果を活用してもらうため報告書にまとめた
2025年度共通テストは PBT（Paper-based Testing）で実施することになっている。そこで、これまでの調査研究の成果を大学や高等学校等で活用してもらえるよう、『CBTでの「情報Ⅰ」の出題に関する調査研究について(報告)』にまとめた。
■これまで蓄積されたCBTの調査研究を情報教育に活かすために
2021年度までの間、大学入試センターでは文部科学省の大学改革推進等補助金により、共通テストにおけるCBTの活用については、各分野の有識者に参画してもらいながら調査研究を進めてきた。この調査研究の成果は、初等中等教育及び高等教育における情報教育の充実に資するものとなる。
■ワーキングチームの指導・助言を受けながら報告書にまとめた
そこで大学入試センターにおいて行った「情報Ⅰ」のCBTでの出題に関する調査研究の成果を、大学入試センターに設置された「入学者選抜におけるCBTの活用に関するワーキングチーム」の指導・助言を受けながら、報告書に取りまとめた。
■CBTを活用した大学にヒアリングを実施
また、2021年度入学者選抜において、CBTを活用した大学に対してヒアリングを行い、各大学のCBT試験の実施方法等について『個別大学の入学者選抜におけるCBTの活用事例集』にまとめた。
■7大学で実施したCBT試験の概要を紹介
2021年度入学者選抜においてPCやネットワークなどを活用した大学は、東京外国語大学、京都工芸繊維大学、九州工業大学、佐賀大学、叡啓大学、函館大学、神田外語大学の7大学（国立4、公立1、私立2）。事例集では各大学が実施したCBT試験の概要が紹介されている。
■CBTを導入した理由やCBT試験を実施するにあたっての工夫を掲載
各大学が入学者選抜をCBTで実施した理由、各大学が採用した実施方法、各大学のCBT試験で見られた工夫などを掲載。今後、入学者選抜においてCBTの活用を検討する大学などにおいて参考にすることができる。また、ワーキングチーム委員が執筆したコラムも掲載されている。
