東京・台場の日本科学未来館でSonoSaki主催、GKダイナミックス共催による、みらいのおねんど特別教室「親子で学ぶ!動態デザイン×3DCG制作」が6月19日(日)に行われ、小学1年生から6年生までの児童とその保護者が参加した。
■生命観のあるデザインを学ぶ
イベントは午前の回と午後の回の2回にわたって開催。はじめにGKダイナミックスのプロダクトデザイナーの市瀬更紗氏と松田築氏から、生命感のある動きのあるデザイン「動態デザイン」を学んだ。速そうと見えるデザインのヒミツは、解き放たれるパワーの源の重心を決め、移動を感じさせる方向を明快に表現することだという。
■動物の写真やイラストをもとに3DCG制作の基礎を学ぶ
市瀬氏から動きの起点となるポイントや動きの気持ちを表現するデザインの基礎を学んだ後、次は動物の写真やイラストをもとに3DCG制作の基礎を学んだ。3DCG制作で使用するのは、ディズニーやピクサーなど有名スタジオでも採用実績のある3DCG制作ソフト「ZBrushCore」。3DCGの講師は現役3DCGアーティスト兼現役専門学校講師のSonoSakiの戸田かえで氏が務めた。
■ペンタブレットを使ってデジタル粘土に触れる
ペンタブレットはワコムの液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq 16」を使用。液晶モニターに直接書き込みをすることが出来るため、初めてペンタブレットを使用する子供たちでも直感的に使用することができる。ペンタブレットに慣れるため、自由にデジタル粘土を触ってみる。普通の粘土遊びと同じように適当に触るだけでも楽しむことができる。
■様々なブラシを使ってデジタル粘土を動かす
「ぐねぐね」「ぼこぼこ」「とげとげ」など、様々なブラシによってデジタル粘土を動かす。特に人気なブラシは「とげとげ」ブラシ。このブラシはデジタル粘土を思いきり伸ばすことが出来る機能を持っている。
■裏側や側面を楽しみながら空間認識能力を育む
イラストと違い、正面だけでなく立体的に考える必要がある。これが3D教育みらいのおねんど教室の特徴で、楽しみながら空間認識能力も育むことができる。3DCG制作では裏側や側面を想像しながら造形を楽しむことが出来るのがポイントとなる。
■完成した作品をみんなの前でプレゼン
ZBrushCoreで形が出来たら、次は色塗りに挑戦。色を塗ることでより個性が出てくる。こうして完成した作品を表示しながら、作品タイトル、こだわったポイント、動きを工夫した点を中心に皆の前でプレゼンテーションを行った。
■3時間があっという間に過ぎる感動の体験
参加者からは「初めて本格的なソフトとデバイスを使ったが、こんなにも上手に作れることにびっくりした。ゲームを作ったり、映画も作れると思うと夢が広がりますね」「3時間の講座だったのに、あっという間に終わっちゃったねと子供と話した」などの感想が聞かれた。