文部科学省は「学校管理職研修の充実に向けた先導的プログラム形成事業」として「新任校長オンライン集合ハイブリッド研修」サイトを6月10日(金)に開設した。STEP1の講習動画に関してはパスワードを入力すれば6月24日(金)まで視聴できる。
■リモート型研修と実践型プログラムを組み合わせて
「新任校長オンライン集合ハイブリッド研修」は、講習動画の配信やオンラインフォーラムなどの「リモート型研修」と、対面型の研修を効果的に組み合わせて実施する「実践型プログラム」からなる。教育を巡る様々な変化に対応するために必要なマネジメント能力の一層の向上に向け、サイトを通じて支援する。
■モデルプログラムを全国の新任校長へ展開
今年度は「働き方改革」がテーマ。モデルプログラムを本事業の研修協力校で実施すると同時に、講習動画の配信やオンラインフォーラムなどを年間通じて実施。これにより全国の新任校長(約6000人)へ展開する事業スキームとなる。
■動画で働き方改革の基本的な考え方などを学ぶ
STEP1「動画で学べる!新任校長向けオンライン講習」では、校長職の魅力や働き方改革の基本的な考え方、進め方のコツなどを動画で学ぶことができる。講習動画の内容は以下の5点。学校長はパスワードを入力して動画を視聴。動画の視聴期間は6月24日までとなる。
・新任校長オンライン集合ハイブリッド研修事業趣旨、目的
・校長職の魅力、やりがい(現場の生の声インタビュー)
・事業概要の説明
・新任校長へのエール
・働き方改革を切り口とし、校長職の魅力やコツを伝授(現場の生の声インタビュー)
■実践型モデルプログラムを研修協力校で実践・検証
STEP2「テーマは働き方改革!モデルプログラム実践」では、マネジメント力向上に有効な実践型モデルプログラムを本事業の研修協力校で実践・検証する。モデルプログラムは、新任校長を中心に自校の課題抽出、改善方法を校内チームで考え、推進する実践型のスタイルとなる。
■研修のツールとしてサイトを活用
STEP2では徳島県・大分県・宮城県・千葉県の所管する小・中・高・特支の新任校長および校内チームで3回にわたって研修を実施。そのツールとして「新任校長オンライン集合ハイブリッド研修サイト」を活用。実践校の校長ネットワーキングを目的としたコミュニティ機能を設置する。
■オンラインフォーラムで実践型モデルプログラムの普及に努める
STEP3ではSTEP2の成果などをオンラインで発信するフォーラムを開催。最終的には動画視聴やオンラインフォーラムのみ参加の新任校長も、自校のマネジメントにいかしたいと思えるよう、本事業の研修協力校との連携協働のもと、STEP2 実践型モデルプログラムの普及に向けた整備・普及のための整備を進めていく。