日本事務器は学生や教員の間で参考文献や本のレビューを共有し、それぞれが「学び」に役立てることができるアプリ「BOOK MARRY」(ブックマリー)を6月21日(火)から提供を開始した。
■図書館システムなどで大学生の読書推進活動を支援
全国大学生活協同組合連合会の調査では「全く本を読まない」大学生が約5割に達している。日本事務器では学習における文献活用の重要性やキャリア形成および人格形成における読書の有用性を重視。図書館システム「ネオシリウス・クラウド」シリーズの提供とともに、産学連携プログラムなどを通じ、大学生の読書推進活動も支援してきた。
■「BOOK MARRY」で大学と学生が抱える課題を解決
その中で大学が抱えている「学内で備えている様々な文献や教育スタッフ等の学習リソースをもっと活用して欲しい」という課題と、学生の「適切な参考文献の探し方が分からない」という課題の双方を解決するために開発したサービスが「BOOK MARRY」となる。
■学習に活用した文献に関するレビューを共有可能
本サービス導入により「同じ学習課題を共有するコミュニティ内」で学習に活用した文献に関するレビューを共有・蓄積でき、信頼のおけるレファレンスツールとして学習に役立てることができる。
■京都産業大学の「むすびわざブックマラソン」プロジェクトで検証
本サービスの開発においては、デザイン思考やアジャイル開発でのアプローチも行い、多くの大学と大学生にPoC(概念実証)の協力が得られた。中でも、京都産業大学 文化学部で行われている「むすびわざブックマラソン」プロジェクトでの利用を想定した検証には、大平睦美教授を中心として多くの学生・教員が参加。そこでの意見をもとにアプリの機能改善につなげることができた。
■今後のサービス強化/拡張計画
今後も京都産業大学をはじめ、利用している教育機関からの意見を元に、引き続きサービスをブラッシュアップし機能を強化していく。また、現在は大学などの高等教育機関を主な対象にサービス設計しているが、将来的には初等教育/中等教育機関や生涯教育、社内教育などの場面でも利用できるよう市場のリサーチと開発を行う予定。
<サービス詳細>
一般に公開されているレビューアプリや書評サイトでは、評価者の知識レベルやバックグラウンドが異なっているため、必ずしも自身の学習の参考にならないケースがある。しかし、「BOOK MARRY」は同じ大学のメンバーに限定して文献や本のレビューを共有することができるため、自分の属する学部や学科の教員や先輩学生の評価のみ閲覧することができる。ノイズとなる情報がなく、信頼性が担保された評価のみが蓄積されるので、効率的にレポートのための参考文献探しを行える学習支援ツールとして利用できる。
また、学友や先輩による新着レビューがタイムライン上で常に表示されることで、意識せず良書を見つけることができ、将来のキャリアに影響を与えるような本との出会いを誘発するなど読書推進アプリとしても活用できる。
なお、本サービスは完全なクラウドサービスとしての提供となる。システムの運用に際して気になるセキュリティ面や個人情報の保護については、日本事務器が万全の体制で運用するので、安心してサービスを利用できる。
<価格>
月額30,000円~(税別)
※料金は登録レビュー数と機能・サービス内容により変動する。
※最低限の登録レビュー数と機能・サービスで提供する無料プランもある。