ハイパーブレインとNPO法人情報ネットワーク教育活用研究協議会が開発した、e-ラーニング教材「ICT支援員養成講座」が名古屋市ICT支援員派遣業務委託における派遣要員の資格要件等に掲載された。
■ICT支援員に求められる幅広い知識
GIGAスクール構想で児童生徒1人1台の環境が整備され、その活用を支援する人材の育成が喫緊の課題となっている。ICT支援員の育成には、学校、教員、児童生徒、ソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク関連知識など幅広い知識が必要。それらを適切に指導できる人材は少なく、地域による格差など大きな課題があった。
■知識を持ったICT支援員が学校をサポート
ハイパーブレインは、こうした事態を打開するべく、NPO法人情報ネットワーク教育活用研究協議会様と共同で「ICT支援員養成講座」を開発。ICT支援員に必要とされる知識を網羅したe-ラーニングの受講が仕様となることで、一定程度の知識を持ったICT支援員が学校を支援することになり、教員とICT支援員の双方が信頼しあってICT活用を進めていくことができる。
■「A 情報技術基礎コース」と「B ICT支援員自己研修コース」を用意
「ICT支援員養成講座」は、将来ICTや情報システムを活用した仕事への発展を目指す人向けの「A 情報技術基礎コース」と、ICT支援員の資格取得を目指す人、現場で活躍しているICT支援員向けの「B ICT支援員自己研修コース」からなり、主に小中学校におけるICT利活用にスポットを当てたカリキュラムとなる。
<Aコース概要>
「A 情報技術基礎コース」はIPA情報処理推進機構が示した「IT人材に求められるITスキル標準(ITSS)V3」レベル1のカリキュラムを元に実施。ICTの基礎となる必要最小限の知識や用語の意味を学ぶことができる。これからの社会で最低限必要なリテラシーとなりえるので、学生や社会人経験の浅い人にも最適。ICT活用に悩む現場の教員にも役立つ基礎的な知識を学ぶことができる。
上記は「A1-8 ネットワーク技術の活用(1)」の冒頭となる。最初にこの章で学ぶ内容の問が設定されており、続いて重要語がピックアップされる。本文は必要最小限の情報や知識を濃縮した内容となっている。また、図や動画を使ってイメージしづらいネットワークの仕組みについても丁寧に説明している。
<Bコース概要>
「ICT支援員自己研修コース」はNPO法人情報ネットワーク教育活用研究協議会「ICT支援員評価研究プロジェクト」が示したICT支援員養成カリキュラムに基づいて構成されている。「学校・教員とその支援」「知っておくべき教育情報化の知識」「知っておくべき法令・ポリシー」「授業・学習とその支援」の4つのサブコースから成っており、教育ICTに関わる社会の流れから現場レベルでの実践的な内容までも網羅して体系的に学べる。
上記は「B4-6 GIGAスクール構想と1人1台の学習端末」の冒頭となる。このように最新の情報であるGIGAスクール構想や、新しい学習指導要領の要点、著作権法、情報セキュリティポリシーなどは、どれも幅広い分野だが、特に重要な情報や知識にスポットを当てて身に付けるために最適な教材になっている。学習内容の本文では解説だけではなく、学校現場で発生した事例やICT支援員へのアドバイスなどが取り入れられている。また、教員、事務職員、学校図書館司書、GIGAスクールサポーターなど、カリキュラム内「B3-8 個人情報保護法」で紹介されている事例などは知っておくと学校の情報だけでなく、自分の身を護ることにも繋がる。
<料金・受講形態(税込み)>
e-ラーニング形式 個人・団体で受講申し込みができる。
開講特別価格:個人申し込み
Aコース5,100円
Bコース7,900円
AB同時申し込み10,700円
※団体受講料については以下のWebで確認。