プログラミングができるスケッチブック「Springin’ Classroom」が、経済産業省の実施する「EdTech 導入補助金 2022」の事業者に採択された。EdTech 導入補助金を活用して佐賀県有田町の小学校4校と全国の私立小学校5校の約 2500人を対象に「Springin’ Classroom」が導入されることが決定した。
■直感的プログラミングで創造・表現する力を養うことができるアプリ
しくみデザインはICT端末一つで絵を描いたり、写真を撮影したり、音を録音・編集したり、文字を使わない直感的プログラミングで動きをつけたりすることで、創造・表現する力を養うことができるアプリ「Springin’ Classroom(スプリンギン クラスルーム)」を 2021 年 11 月より本格的に提供開始した。
■EdTech 補助金を利用した導入は6月21日まで受付
文部科学省の GIGA スクール構想により児童生徒に1人1台のICT端末配備が実現する中、依然としてIT指導力不足の課題が残る。そこで導入実証希望な学校・自治体に向けて「Springin’ Classroom」の有料プランをEdTech 導入補助金により無償で提供する。なお、EdTech 補助金を利用した「Springin’ Classroom」の導入実証希望は6月21日(火)まで受け付けている。
■当初の無料プランは保存数などに制限が
「Springin’ Classroom」のサービス提供開始当初における無料プランでは、ライセンス数上限を1000人まで利用可能。大規模校でも使えるプランだったが、ワーク(作品)保存数が1つの学校につき50作品までの制限があり、1クラス程度での活用範囲となっていた。
■利用規模に合わせた有料プランを提供
そのため、学校関係者から「クラス単位だけでなく、学年全体で使いたい」「生徒たちの作品を保存して蓄積させて、学校全体として取り組んでいきたい」との声が寄せられた。そうしたことから利用規模に合わせた有料プランを開発、提供している。
■費用負担ゼロの「EdTech 導入補助金」を2022年3月まで提供
しかし、年間利用費における課題を抱えた自治体や学校機関の実態があることから、「EdTech 導入補助金」の事業社登録を実施。補助金交付対象に採択された場合、2022 年度(2023年3月末)まで「Springin’ Classroom」の有料プランを無償で利用できる。
<EdTech 導入補助金で「Springin’ Classroom」を導入実証するには>
募集対象:自治体教育委員会、小学校、中学校、高等学校、フリースクール
対象サービス:Springin’ Classroom 有料プランを無償提供
募集期間:2022年6月21日(木)まで
提供期間:採択後(2022年7月上旬以降~2023年3月末まで)
応募方法:個別でオンライン説明を行い、導入計画等について協議する。
問い合わせ先:Springin’ Classroom 事務局 高橋・谷口 <edu@springinclass.org>
【EdTech 導入補助金について】
EdTech 導入補助金は、Society5.0 時代における教育現場での個別最適な学びの実現と、プログラミング教育をはじめとする創造性を喚起するSTEAM学習環境の構築のため、EdTech ツールの学校等教育機関への導入を促進し、学校等設置者等と教育産業の協力による教育イノベーションの普及を後押しすることを目的として交付される補助金となる。
EdTech 導入補助金ポータルサイト