理工系人材の育成を目指す、内閣府男女共同参画局「夏のリコチャレ2022~理工系のおしごと体感しよう!」のイベントに賛同し、日建設計は中学生・高校生を対象とした「だれもが使いやすいトイレ」をテーマとするワークショップを8月3日(水)、東京・千代田区の日建設計竹橋オフィスにて開催。参加を希望する中高生を7月29日(金)まで募集する。
■現在のトイレでは利用しづらさを感じる人も
近年、年齢、国籍、障害、ジェンダーなどにとらわれない、多様な個人や価値観が受け入れられる社会になってきている。一方、建築、都市空間、公共空間においてはそうした文化変容に追いつけていないのが実情。その代表例が「トイレ」で、多くのトイレが男性用、女性用という性別で区切られており、この区切り方では利用しづらさを感じる人がいる。
■性別で区切らない新たなトイレのコンセプトを開発
日建設計は自社オフィスの執務空間を実験の場として、多様な働き方、また働く人のみならず環境・地域の多様性に対しても価値が提供できるオフィスのあり方を様々な観点から検討している。その一環として、既存のトイレが抱える課題に対しても、性別で区切らない新たなトイレのコンセプトを開発するなど様々な側面から向き合っている。
■だれもが使いやすいトイレのデザインを考える
こうした背景のもと、今回のワークショップでは「年齢、国籍、障がい、ジェンダーなどにとらわれず、だれもが使いやすいトイレのデザインを考える」をテーマに開催。講師にはトランスジェンダー当事者としてダイバーシティに関する活動を行う畑島楓氏を含め、NADのメンバーが登壇する。
■日建設計が実際の仕事で行うプロセスの一部を体験
当日は参加者自身の学校に設置する「だれもが使いやすいトイレ」のデザインを自由に発想するワークを実施。現場で活躍する日建設計社員と同じ目線でトイレのデザインを考えることを通じて、日建設計が実際の仕事で行うプロセスの一部が体験できる。
<日建設計 夏のリコチャレ2022 設計事務所体験ワークショップ 開催概要>
開催日時:2022年8月3 日(水) 13:00~17:00(受付や休憩時間を含む)
会場:日建設計 竹橋オフィス
(東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイド・ビルディング8F)
※緊急事態宣言または、蔓延防止の措置が適用となった場合は中止
講師:日建設計 新領域開拓部門 NAD(Nikken Activity Design Lab)
安藤顕祐氏/ 畑島楓氏/佐野勇太氏
テーマ:あなたの学校に「だれもが使いやすいトイレ」をつくるなら
~年齢、国籍、障がい、ジェンダーなど多様性からトイレのデザインを考える~
内容:日建設計で働くメンバーより設計の仕事の魅力を紹介。トランスジェンダー当事者でもあるコンサルタントの体験談も踏まえた多様な観点での話す予定。学校に作る「だれもが使いやすいトイレ」のデザインを題材にしたワークショップを実施。アイデアについて発表会や意見交換も行う。
対象者:中学生、高校生 ※性別は問わない
参加費:無料 ※交通費は各自で負担
定員:20人 ※応募者多数の場合は先着順
申込期間:7月29日(金)まで
申込方法:以下のフォームから必要事項を入力して送付
詳細:以下のWebで確認
<講師紹介>
日建設計 新領域開拓部門 NAD(Nikken Activity Design Lab) のメンバー
・シニアエンジニア 安藤顕祐氏
構造設計部門に10年間在籍し、多様なプロジェクト経験とエンジニアリングを活かしてブランディングや空間デザインを行う。
・コンサルタント 畑島楓氏
ブランディングとマーケティングを足掛かりに建築を考え、事業の提案を行う。学生時代にはスタートアップビジネスのブランディング事業を展開。また他に「サリー楓」としてダイバーシティGSM(Gender and Sexual Minority)に関する講演に登壇するなど、トランスジェンダー当事者としての活動も行っている。
・プロジェクトデザイナー 佐野勇太氏
前職の三菱地所設計にて5年、日本サッカー協会の一大拠点「JFA夢フィールド」の意匠設計に携わるなど、国内外のオフィス、ホテル、商業施設等の大規模案件を担当。現在は、空間デザインのほか、コンセプト策定、戦略立案を行う。
夏のリコチャレ2022イベント「設計事務所体験」に参加してみませんか。多様性に応える「だれもが使いやすいトイレ」を考えるワークショップ