東京薬科大学と桜美林中学校・高等学校は、高大接続教育によりグローバル社会で活躍できる理系人材の育成の面で協力することで、特に医療、環境、工学分野における人材を輩出することを目的に高大連携協定を6月6日(月)に締結した。
■グローバル社会で生きる自立した人間教育を展開
桜美林中学校・高等学校は「グローバル社会で生きる自立した人間教育」という教育方針のもと、生徒の将来の夢実現のために、幅広い分野の学びに触れることで多様な進路を選択できるよう取り組んでいる。
■医療、環境、工学に携わる人材の育成に向けて
東京薬科大学は薬学・生命科学という学問分野で、桜美林中学校・高等学校を積極的に支援することで、医療、環境、工学に携わる優秀な人材を育成するため、より強固な協力体制を構築していくことを目的に連携協定を締結した。
■学校訪問(出前授業)プログラムや実習体験プログラムを実施
連携活動のスタートとしては、東京薬科大学の提供できるコンテンツとして、学校訪問(出前授業)プログラムや実習体験プログラムなどがあるため、ニーズにあったプログラムの提供により連携を進めて行く予定。
<具体的な提携内容>
①大学で実施される講義、実習や各種講座への中高生の参加
②中学校・高等学校での出張講義や進学相談の実施
③中高生への学術論文執筆の指導
④教職課程を履修している本学の学生の中学校・高等学校における教育実習支援
⑤中学校・高等学校の教員に向けた学位取得支援 等
【東京薬科大学 平塚明学長 コメント】
本学薬学部は創設140年を超える長い歴史の中で育まれた医療人教育とそれを支える高い研究力と多様な研究室を有しており、また生命科学部は設立27年と歴史は浅いながらも、医学・薬学・工学・農学と幅広い分野で優秀な研究者が教育研究を支えています。桜美林中学校・高等学校様には、今回の協定締結により薬学・生命科学に興味がある中高生だけではなく、多くの生徒が連携プログラムを通して本学の医療人教育と幅広い分野の学問領域に触れる機会を作り、その体験を通じて「医療」と「科学」に興味や関心を持ち、将来の進路を考える参考にしてもらえればと考えています。
【桜美林中学校・高等学校 堂本陽子校長 コメント】
本学は創設101年を迎え、これまで学園モットーである「学而事人」すなわち「学ぶ目的は立身出世にあるのではなく、広く世界の人々に奉仕するため、社会のために役立てることにある」とともに、国際社会で活躍できる人材を育成してきました。近年では、社会に貢献したいという意識の高まりから、医療あるいは科学といった面で興味をもちその分野で活躍したいと思っている生徒が増えています。今回の連携プロジェクトを通じて、特に低学年のうちからより多くの学問に興味を持ち、広い学びかつ深い学びを通じて、生徒の将来への可能性について広げることができればと考えています。