学校現場においても「ジェンダーレス」の動きが注目されるが、スクール水着に関しては男女別のデザインが根強く、男女で兼用できる上下セット水着はなかった。そこで、フットマークは男女デザインが同じジェンダーレス水着「男女共用セパレーツ水着」を開発した。
■男女別のデザインが根強く残るスクール水着
LGBTQへの理解や関心が高まる中、制服も自由に選べるようになるなど学校の現場でも新しい取組が進んでいる。しかしスクール水着は昭和から平成、令和へと男女それぞれ形の変化はあるものの、男女別のデザインが根強く、性差による違いが露わになるようなものが多いのが現状。
■男女同じ形にすることで性別による水着の選びにくさを払拭
これまで性別ごとに違う形にして男女で兼用できる上下セット水着はなかったが、男女同じ形にすることで性別による水着の選びにくさを払拭。内面と外見で性の異なる生徒も迷わず選び着ることができるジェンダーレス水着を開発した。
■性別を意識せず水泳授業に参加できる
「男女共用セパレーツ水着」は上下が分かれたセパレーツ型で、長袖の上着はできるだけ露出を軽減し紫外線対策にも有効。またボトムスはハーフパンツを採用しており、体のラインが出にくい形状になっている。男女共用のため性別を意識せず水泳授業に参加できるというねらいがある。
■体型の違いが目立たないデザイン
男女共に身体的な違いが表れる部位(胸、腰、お尻など)はゆったりしたシルエットになるよう素材を変え、パターンを微調整し、体型の違いが目立たないデザインになっている。上着は一枚で着て泳げ、ファスナーの引き手部分にはガードを付けている。
■パンツは体に密着しない生地を使用
パッドを入れられる仕様が必要な生徒には、パッドが差し込めるポケットをつけているが、裏地を黒にすることでパッド用ポケットと分からないような仕上げになっている。パンツは布帛(ふはく)素材を使い、体に密着しない生地を使用。パンツの内側はインナーパンツ付きなので安心感がある。また左右に抜け穴を付け、水中で膨らみにくくなっている。
■従来の水着と男女共有水着を選択できる形で採用するケースも
2022年度は3校が導入予定で、来年に向けて10校が検討中。指定制ではなく、従来の水着と男女共有水着を選択できる形にする学校が多くみられる。価格は6,380円~6,820円(税込小売希望価格)でカラーは紺色のみ。120cmから4Lまでの10サイズで展開する。
<商品概要>