企業から高等学校に届く求人票をデータ化して管理するなど、就職活動管理システム「高チャレTV」は新たなサービスを7月から開始することを発表。これにより教員の事務負担を軽減することにつながり生徒の面接指導などの時間に割くことができる。
■高校に届いた求人票をクラウド上で管理するサービスを開始
高卒就活向け情報サイト「高チャレTV」を運営しているCOFFISOは、2022年7月から高校に届く紙の求人票をクラウド上で管理するサービスを開始する。求人票を複合機で読み込むと社名や住所、従業員数、福利厚生などの情報を1時間以内で約9割の精度で読み取れる。
■IDと個人番号を入力すると求人情報を閲覧できる
教員や生徒は高チャレTVのサイト上で高校のIDと個人番号を入力すると、データ化した求人情報を閲覧できる。生徒がお気に入り登録した求人情報などを教員が把握できる機能も追加。 これまで多くの高校は、教員が求人票から必要な情報を選び、手作業でPCに打ち込んでいたが、教員の事務負担を減らすことで、生徒の面接指導などに割ける時間を増やすことができる。
■80問の適性検査で職種選択や業界の絞り込みを実施
「高チャレTV」の適正検査では20分で自分がどのような分野の職業に向いているのか診断できるようになっている。適性検査の設問数は80問で、「あてはまる」から「あてはまらない」の5項目で回答。 診断結果はいつでも見返すことができるので、診断結果を元に職種選択をしたり、業界を絞り込むことができる。
■配布している冊子の内容を動画で解説
就職を希望している高校生に1人1冊配布をしている高チャレ冊子で掲載している就職活動に役立つ各項目を、「高チャレTV」ではより分かりやすく動画で解説。 解説動画を見ながら志望動機や目標設定が記入できるようになっている。
<「高チャレTV」導入校の声>
【大阪府堺市 高等学校】
長年手間がかかっていた求人票の受領、管理、生徒への紹介の一連の流れが、『高チャレTV』により一新されました。 学校側で行うことはほぼ求人票のスキャンだけで、あとは管理下においてシステムが整理整頓してくれ、生徒の方で自由に閲覧することができ、革命的な仕組みだと感じました。学校の意向やハローワークの仕組に準拠している点が最も評価すべきポイントだと感じています。
【兵庫県川辺郡 高等学校】
一人ひとりに適性検査をするにも予算がなくなかなか決裁がおりませんでしたが、適用検査を『高チャレTV』上で行うことができ感動しました。生徒たちも自分の人格や志向性が言語化されるのを興味津々に見ており、自己認識の重要性とそれに紐づいた職業の検討を行うべきことを改めて認識させられました。
【兵庫県姫路市 高等学校】
学校に届いている求人票はもちろんのこと、『高チャレTV』と連携している各企業様の求人票も種類が豊富で、今まで生徒が興味があってもなかなか紹介ができなかったような業界や規模の企業の求人に生徒が簡単にアクセスできるようになったことは非常に重要なことだと感じています。より乱雑になるのではと、システムを導入することに懐疑的でしたが、これは学校の就職活動管理を根本から変える可能性があり、国や各自治体とも連携してほしいと感じています。
高卒就活向け情報サイト「高チャレTV」