東京理科大学 理工学部主催による異分野交流イベントが7月8日(金)にメタバース上で開催される。このイベントは理工学部が、2023年4月より学部名称を「創域理工学部」に変更することに先駆けて「創域」の活動の一環として実施される。
■様々な分野の人が集結して開催
「創域」という言葉には『横断的・学際的な共創を通じて理学と工学の新しい領域と価値を創造する』という意味が込められている。今回のイベントも、在学生や学内教授のみでなく、一般の研究者や企業など様々な専門分野の人が集結する。
■メタバース上で、それぞれの研究を共有
イベントではメタバース上でリアルタイム実験や3D立体視動画や3Dモデルなどを用いて、それぞれの研究を共有。これにより新たな価値の創出機会となることが目指される。
■VRChatというサービス上で開催
イベントの開催はVRChatというサービス上で行われる。VRのヘッドセットを持っていない人も大学側で用意して体験できるようになっている。
<開催概要>
開催日時:2022年7月8日(金)18:30~20:30(18:00から入室可能)
開催場所:VRChat/VRヘッドセットを用いての開催
参加費:無料
定員:35人(抽選)
参加団体:東京理科大学 理工学部、ソニー・インタラクティブエンタテインメント
内田洋行、TAM、VRC理系集会
※当日は以下のWebでVRChat会場内の映像をライブ中継する。
申込方法:イベント情報ページで内容を確認し、応募フォームから申し込む。
※当選発表は当選者にのみメールで通知する。
<発表者・プログラム>
※内容は変更となる場合がある
①東京理科大学 学長、理工学部長による挨拶
②東京理科大学 建築学科 宮津裕次准教授
21号館実験棟 建築構造・材料実験室に関する発表。リアルタイムに研究施設での地震実験の様子をVRChat内に配信し、VRChatとリアルで双方向コミュニケーションを行う。
③東京理科大学 国際火災科学専攻 水野雅之准教授
火災科学研究所実験棟に関する発表。VRChat内で火災実験の3D映像を見ながら、コミュニケーションを行う。
④東京理科大学 理工学部 経営工学科 西山裕之教授
論理型機械学習器の並列学習研究において分散人工知能技術を活用することで世界初の台数効果超えを実現したシステムとその応用事例について説明する。
⑤東京理科大学 理工学部 物理学科 幸村孝由教授
宇宙観測や宇宙飛行士の放射線被曝量モニターなどの宇宙利用、さらには地上での産業などの利用を見据えて開発しているセンサーについて紹介する。
⑥東京理科大学 理工学部 応用生物科学科 坂下美咲助教
応用生物科学科和田研究室では、生き物の骨の形がつくられる仕組みを研究している。研究対象である魚の背骨のCTデータを展示しながら、骨の形と形づくりについて語る。
⑦東京理科大学 理工学部 経営工学科 堂脇清志教授
私たちの生活から排出される下水汚泥から水素を作り、身近な生活で利用できるアシスト自転車のエネルギー源として利用するエコなシステムを紹介する。
⑧ソニー・インタラクティブエンタテインメント 田中章愛氏(toio開発者)、内田洋行 足利昌俊氏(コンテンツ開発者)
デジタルとリアルを融合するロボットトイ「toio(トイオ)の研究や教育における今後の可能性について紹介する。
⑨VRC理系集会 主催 Kuroly氏
「メタバースと異分野融合」発表。スライドを用いて、新たな時代の学際交流の場としてのメタバースについて発表する。