(公財)日本数学検定協会が監修し、激変する学校教育を元地方紙記者が取材してまとめた書籍「データサイエンスが求める『新しい数学力』」が5月20日(金)に日本実業出版社から発行される。
■教育現場の今を見つめ、これからのあり方を模索
本書は、今回の学習指導要領の改訂について、教育関係者が「戦後最大の改革が行われようとしている」と口にするほど激変している教育現場の今を見つめて、これからのあり方を模索。また、作家・佐藤優氏へのインタビューも掲載した教育ルポとなっている。
■数学教育を中心に押し寄せる変革の波
データサイエンスに関する知見や、それを取り扱う人材の育成が急務とされている現状を受け、数学教育を中心に教育現場に様々な変革の波が押し寄せている。例えば、中学校の幾何の授業では、多面体の構造を学ぶために3Dプリンタを活用していたり、生徒同士でディスカッションを行い、「教えない数学授業」を導入している学校もある。
■求められるのは「文系と理系」という垣根を超えた数学力
この変革の波は学校の授業だけにとどまらず、例えば都内の私立大学の政治経済学部の入試では「数学」科目が必須化されるなど、「文系と理系」という垣根を超えた数学力が求められてきている。
【目次】
序章 AI、データサイエンスが変える数学のこれから
第1章 「文系理系を超えた」数学力の鍛え方
第2章 激変する数学教育の現場からI
第3章 激変する数学教育の現場からII
第4章 動き始めたデータサイエンス教育
第5章 ジョブ型時代を生き抜くための“数学力”を持つ人材
最終章 佐藤優氏が語る一生役立つ数学の学び
<書籍概要>
データサイエンスが求める「新しい数学力」 AI、データ分析が壊す文系理系の壁
定価:1760円(10%税込み)
判型:四六判並製
ページ数:264ページ
ISBN:978-4-534-05924-6
発行日:2022年5月20日(金)
発行所:日本実業出版社
監修:公益財団法人日本数学検定協会
<著者紹介>
宮本さおり(みやもと さおり)
教育・子育て分野を中心に執筆するジャーナリスト。同志社女子大学卒業後、地方紙記者として文化・教育紙面を担当。2004年、夫の留学にともない渡米し、シカゴで第一子の子育てに専念。2008年から教育、子育て、ワークライフバランス分野を中心に取材活動を再開。2015年から老舗中学受験雑誌「私立中高進学通信」で外部記者として学校取材を担当。近年は「AERA」や「東洋経済オンライン」などで執筆。「東洋経済オンライン」のルポ連載「中学受験のリアル」は毎回人気記事ランキングにランクインする人気連載に成長。2019年、親子のための中等教育研究所を設立。「東洋経済オンラインアワード2020ソーシャルインパクト賞」受賞。プライベートでは大学生と小学生の子をもつ母。