スキャネットはデジタル採点システム「デジらく採点2 普通紙対応版」に、明治図書が提供する中学校学習教材の「観点別テスト」をプリインストールして、全国の中学校を対象に5月11日(水)から提供を開始した。
■事前の設定の必要はなく用紙を選ぶだけ
今回、機能が追加されるのは、明治図書の「3観点評価チェック15分(社会)」(1学年×16回分)と「新観点別評価 単元1 回(数学)」(1学年×8回分)の観点別テスト。同テストは、すでに「デジらく採点2 普通紙対応版」にインストールされているため、事前の設定は必要なく、用紙を選ぶだけでテストの実施から採点まで行うことが可能。
■教員の業務時間を大幅に削減
教育現場の働き方改革が叫ばれる中、コロナ禍となり、教育機関のデジタル化が進み、そのニーズがさらに高まっている。採点のデジタル化だけではなく、同製品をテスト問題の事前準備から活用することで、中学校の観点別テストの採点・集計をさらに容易にし、教員の業務時間を大幅に削減することが期待される。
■教育現場のICT化に伴い「デジらく採点 2 普通紙対応版」の導入が加速
近年の教育現場の急速なICT化の普及に伴い、全国33都道府県において、7 月時点で391 校が「デジらく採点 2 普通紙対応版」を利用。さらに、2020年夏頃より都道府県や市町村単位での教育委員会からの問い合わせ件数が増え、兵庫県では県立高校全147 校に導入し、公立小中学校では105 校へ導入となった。さらに福岡県糸島市の公立中学校全 6 校、岐阜県大垣市の公立中学校全10校と、教育委員会での導入が加速している。
■新機能追加により、さらなる導入が目指される
今回の「デジらく採点 2 普通紙対応版」の新機能追加により、スキャネットでは今後さらに全国の教育機関での導入を目指し、より一層採点効率の向上に寄与する商品の提供が目指される。
【デジらく採点2とは】
「デジらく採点 2」はPC上でテスト解答を採点するソフトウェア。一文字の手書き文字を自動で認識し採点する機能がある。また、採点した結果はデータとして保存されるため、採点結果の分析も容易に行うことができる。2019 年からは従来の解答用紙の作成方法に近い形のまま、学校全体でデジタル採点の導入を促進するため、普通紙(コピー用紙)に印刷した解答用紙を使用して採点が可能な「デジらく採点 2 普通紙対応版」を提供している。