広島県教科用図書販売(以下、広教)は児童生徒がタブレットPC等を使用する際に、自ら画面との視距離を確保できるように促すショート動画を作成。このショート動画は以下のWebから無償で利用できる。
■ICT機器の利用にあたり子供の健康を懸念する声も
GIGAスクール構想の実現により、児童生徒への1人1台端末環境がスタートし、学校や家庭で、タブレットPC等のICT機器を利用して学習する時代になった。しかし、学習時のICT機器の利用においては、子供たちの健康面への影響を懸念する声も多く上がっている。
■「ICTと子どもの健康」をテーマにした事例アニメの制作を開始
広教はGIGAスクール化が進む中でも、児童生徒自らが健康に留意し、ICT機器を効果的にバランスよく活用していくことを目的に、東海大学情報理工学部情報メディア学科の柴田隆史教授の監修のもと、「ICTと子どもの健康」をテーマにした事例アニメ制作の取組をスタートした。
■児童生徒が視聴することで視力低下と目の疲れを軽減させるきっかけに
今回のショート動画は事例アニメ制作の取組に先駆けて公開。タブレットを利用する授業の開始時や保健指導などの際に、本ショート動画を児童生徒が視聴することで、視距離を確保し、視力低下と目の疲れを軽減させるきっかけとなることを期待している。
■「ICTと子どもの健康」の事例アニメ完全版は2023年春リリース予定
今後も続編となるショート動画のリリースを予定。また、「ICTと子どもの健康」をテーマにした事例アニメ完全版の正式リリースは、2023年春を予定している。
【東海大学情報理工学部情報メディア学科・柴田隆史教授コメント】
学校や家庭でのタブレットPCの利用が進んでいるが、これからの情報化社会において、子供たちがデジタル機器を活用する場面はさらに広がっている。学習以外にも地域や世界の人とのコミュニケーションなど、社会に参画していくツールとしても使われる。また、近い将来、今はまだ映画に出てくるような次世代のデジタル機器を当たり前のように使う時代になっているかもしれない。子供たちがデジタル機器を使い始める早い段階から、自らの健康を考え、デジタル機器を快適に使うためのリテラシーを獲得することが重要だと考える。