独立行政法人教職員支援機構は「新たな教師の学びのための検索システム」を公開。ここで公開されている動画は特別の許諾なく研修等で活用できる。同機構では2022年度から高等学校で始まった共通必履修教教科「情報Ⅰ」の研修動画なども充実している。
■「校内研修シリーズ」を始めとする研修教材を提供
教職員支援機構では、全国の学校関係者に質の高い研修機会を提供するため、校外、校内、自己研修を問わず、どこにいても研修が可能となるよう「校内研修シリーズ」を始め、講義動画などの研修教材を提供している。「校内研修シリーズ」では、これまでに150本以上の動画を制作・配信。累計200万回以上が再生されている。
■「新たな教師の学びのための検索システム」を公開
教職員支援機構では教員免許状更新講習以外の学習コンテンツ等の情報も掲載する「一元的な情報提供サイト」として、新検索システム「新たな教師の学びのための検索システム 」の運用を開始した。教員免許状更新講習の情報および、教員がその資質向上のために広く学ぶことのできる学習コンテンツ等の情報を一元的にまとめ、検索システム上に掲載した。
■「情報Ⅰ」についての講義動画を配信
高等学校において履修が始まる共通必履修教科「情報Ⅰ」についての講義動画は次の8本の動画を4月5日(火)に配信。情報の免許を保持している教員の指導力向上に資する内容となっている。
・情報やメディアの特性と問題の発見・解決:情報Ⅰ-①
・情報セキュリティ:情報Ⅰ-②
・情報に関する法規、情報モラル:情報Ⅰ-③
・情報技術の発展:情報Ⅰ-④
・デジタルにするということ:情報Ⅰ-⑤
・コミュニケーションを成立させるもの、メディアとコミュニケーション、
そのツール:情報Ⅰ-⑥
・情報をデザインすることの意味:情報Ⅰ-⑦
・デザインするための一連の進め方:情報Ⅰ-⑧
■情報Ⅱの教員研修用教材も作成
文部科学省のWebサイトには情報Ⅰの発展的選択科目となる情報Ⅱの「高等学校情報科「情報Ⅱ」教員研修用教材(本編)」も公開。「情報Ⅰ」の講義動画の作成に深くかかわった京都精華大学メディア表現学部の鹿野利春教授は「情報Ⅰ、情報Ⅱ、いずれもすべての教員に視聴してもらいたい」と話している。