高校3年生の約9割が消費者トラブルのリスクを認識しており、消費者トラブルについては8割以上が学校で教わり、家庭で教わる機会があるのは3割程度であることが、スタディプラスが現役高校3年生を対象に実施した調査から明らかとなった。
■成人年齢引き下げに関する調査を実施
日本の成人年齢が4月1日から18歳に引き下げられたことに伴い、現役高校3年生は2022年度内に成人を迎えることになり、18歳を迎えると親の同意なしで様々な契約を結ぶことができるようになる。そこでスタディプラスは4月6日から7日にかけて、学習管理アプリ「Studyplus」上で現役高校3年生ユーザー1379人を対象に、成人年齢引き下げに関する調査を実施した。
■消費者トラブルのリスクは認知しているが多くは対策方法までは知らない
消費者トラブルについては現役高校3年生の87.7%が認識している。一方、対策方法については「聞いたことはあるが、あまり知らない」29.3%、「知らない」13%となり、4割以上が、よく知らないという結果になっている。消費者トラブルのリスクを「よく知っている」割合が47.1%に上る一方で、対策方法を「よく知っている」割合は16%に留まるなど、リスクは理解していても具体的な対策方法まで理解している割合は低いことが分かる。
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■消費者トラブルについては学校で教わるが大半
消費者トラブルについては84.3%の高3生が、学校で教わる機会があると回答している。一方、家庭で教わっている割合は、34.2%に留まっており、学校に任せているという現状がある。
■成人することへの関心はあるが大人になることへの実感はない
現役高校3年生の81.3%が、自身が成人することに対しての関心があると答える一方で、成人して大人になることに対しては、79.8%が「実感なし」と回答しており、18歳で成人することへの関心はあるが、大人になることへの実感はないという矛盾が生じている。
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■18歳になったらやってみたいことの1位は「選挙の投票」
18歳になったらできるようになることは、「よく知っている」「少し知っている」を合わせると8割超える。やってみたいことの1位は「選挙の投票」で約6割が行きたいという意向を示している。以降、2位「クレジットカードを持ちたい」34.1%、3位「部屋を借りて一人暮らし」30.3%、4位「10年有効のパスポートを取る」24.4%、5位「国家資格を取る」23.1%と続く。
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<成人を迎える高校3年生たちの生の声>
【成人=大人になるとはどういうことだと思いますか?】
「自由に出来ることが増え、責任も重くなる」
「自分の行動全てに責任が伴う。自立しなさいっていう暗示みたいなものだと思う」
「自分の行動に責任が問われるということ。今までは子供が何しても責任は親に
あったけど、これからは自分で責任を負わなくちゃいけないし考えなくてはいけない」
「親の同意なしに出来ることが増える反面、自分で責任を負わなければいけない
ことが増えるということ」
【成人を迎える意気込みがあれば、ぜひ教えてください】
「今後自分が置かれる立場や責任を自覚し、一つ一つの物事に積極的に丁寧に取り
組めて、さらには周りのことも気遣える人になれるよう努力していきたい」
「あと1年も子どもでいられないが実感がなくて緊張するが大人になるのは楽しみ」
「政治の仕組みなど、大人として知るべき知識が不足しているため補いたい」
<調査の概要>
調査対象:全国の「Studyplus」ユーザー(現役高校3年生)
回答者:1,379名
調査方法:インターネット調査
調査時期:2022年4月6日〜4月7日