NPO法人みんなのコードは、教職課程設置大学向け授業教材「学校教育とテクノロジー」の無償提供を開始。教員を目指し、教職課程を履修する大学生を対象に情報の科学的理解に必要なコンピュータサイエンスの基礎的内容を学ぶことができる。
■全15回分のコンテンツを用意
「学校教育とテクノロジー」は宮城教育大学とみんなのコードが協働で講座のカリキュラムを策定。大学のカリキュラムとして導入できるよう全15回分のコンテンツを用意。また、大学のカリキュラムに合わせてコンテンツを一部利用することもできる。
■情報社会に適応した教員養成が求められる
GIGAスクール構想で児童生徒が1人1台の端末を扱うようになった今こそ、セキュリティ意識を持ち、「コンピュータはどのようなものであるか」について、教員や教員を志望する学生たちも理解することが求められる。次世代の子供たちを育成する意義を体感してもらう講座を大学で実施することで、情報社会に適応した教員養成が行われる足掛かりとなる。
■宮城教育大学教育学部で実践的な情報教育の講座を提供
宮城教育大学とみんなのコードが、宮城教育大学附属小学校で進めているコンピュータサイエンス教育の実績やノウハウをもとに、教職課程でのカリキュラム策定と実践を行った。義務教育段階におけるコンピュータサイエンス教育に焦点をあて、将来の学校現場での指導に役立つ実践的な情報教育の講座を提供。2021年度秋学期に宮城教育大学教育学部1年生を対象に全15回の講座を実施した。
<コンテンツ内容>
第1回:オリエンテーション(授業の意義と全15回の進行)
第2回:コンピュータとコンピュータサイエンス(イントロダクション)
第3回:コンピュータのしくみ
第4回:ネットワーク技術
第5回:アナログとデジタル
第6回:データと分析
第7回:メディア
第8回:アルゴリズムとプログラミング
第9回:コンピューティングと社会の関わり
第10回:課題解決実習
第11回:小学校におけるコンピュータの活用
第12回:中学校におけるコンピュータの活用
第13回:課題①実際の授業をイメージしてみよう
第14回:課題②授業イメージを共有して考えよう
第15回:総まとめ
<提供する教材資料>
・15回分のオンデマンド動画
・15回分の授業スライド(例:第5回アナログとデジタル)
・各回ごとに必要な確認テスト/解答例
■大学の講義内での使用を想定
「学校教育とテクノロジー」は、大学の講義内での使用を想定しており、主に教員を目指す学生対象のカリキュラムとなる。また、教育委員会等からの申し込みで現職の教員の研修で使用することも可能。問い合わせた人にのみ教材のサイトURLを無償で提供している。
問合せフォーム:https://forms.gle/i4sYVS26CLaGHBfq5
※使用必須条件として、アンケート(講義に参加された学生数や意見など)に協力をお願いしている。教材の使用に関して不明点などがある場合はフォームより問い合わせる。