光村図書出版とIHIは、世界中の子供たちが心をつなげることを応援する社会貢献活動の協業を本格化することで合意。世界中の子供たちと、宇宙連句づくり「地球人のあいさつ」に取り組んでいくことを確認した。
■宇宙連句づくりの始動で色紙を交換
協業に向けた第一歩として、光村図書の吉田直樹代表取締役社長とIHIの盛田英夫取締役が3月18日(金)に懇談。宇宙連句づくりの始動として、両社の経営陣が宇宙連句づくりに率先して参加。その第一歩として両社が連句づくりを行い、色紙を交換した。
■国際宇宙ステーション「きぼう」に向けて子供たちの作品を打ち上げ
「地球人のあいさつ2022」では参加校を募り、2022年10月を目標に連句づくりを行う予定。作品は句集に編纂し、メモリーカードに収録。2023年2月に国際宇宙ステーション「きぼう」に向けて打ち上げる予定。
■女川中学校の生徒と世界中の人を連句でつないだのがきっかけ
光村図書とIHIとの協業は、2011年の東日本大震災に遡る。当時、被災地の宮城県女川町立女川中学校の生徒と世界中の人々をIHIの社員が連句でつないで励まし合った。そのエピソードを、2015年から使用された光村図書の中学校「国語」教科書に「空を見上げて」というタイトルで寄稿したことが契機となった。「空を見上げて」は光村図書がWebで公開している。
■10の国や地域から約16,000人が参加
2018年からは光村図書のWebで、引き続き災害やコロナ禍で不安を抱える子供たちが連句で互いに励まし合い、「地球人のあいさつ」プロジェクトとして本音を語り合える場・座づくりを進めている。これまでに、10の国や地域の小中高等学校延べ119校・約16,000人が参加。国や地域を超えた宇宙連句づくりに発展している。
■子供たちの作品を宇宙ステーションに
IHIは2001年に「星に届ける作品づくり」を発案して以来、世界中の子供たちのための宇宙連句づくりを学校や教育委員会、宇宙機関、光村図書と共創している。この21年間で40を超える国や地域の子供たち60,000人の作品を国際宇宙ステーションに届けている。