(公社)著作権情報センター(CRIC)は「デジタル時代の著作権協議会」が2022年3月31日をもって解散したことに伴い、これまでの活動内容をまとめた報告書を作成し、無償で配布している。
■23年間の活動に終止符
「デジタル時代の著作権協議会」は1999年4月1日に「著作権の保護と利活用」を権利者と利用者の双方が協議する場として設立され、様々な活動を行ってきたが、一定の役割を終えたとして、23年間の活動に終止符を打ち、2022年3月31日をもって解散した。
■これまでの活動内容をまとめた報告書を配布
解散にあたり、これまでの活動内容をまとめた報告書を作成。「デジタル化、ネットワーク化時代に即した著作権及び著作隣接権の保護と公正な利用を促進し、併せて研究成果の公開により著作権思想の普及に資することを目的とする」と定められたCCDの会則第2条(目的・事業)に従い、広く配布する。
<CCD報告書 希望者はこちら>
報告書を希望する人は以下のフォームから申し込む。発送はDM便を使用するため、2冊まで同梱できるが、3冊以上希望する場合は別便で送付する。
■各種パンフレットを作成
また、著作権情報センター(CRIC)では、広く一般の方に著作権制度について理解してもらうため著作権パンフレットを作成。各パンフレットはPDFでの閲覧が可能。レイアウトなどは異なるが、作権情報センター(CRIC)サイトのQ&Aコーナーでも同じ内容を閲覧できる。
【図書館と著作権 ケーススタディ著作権 第3集】
第1集「学校教育と著作権」、第2集「私的録音録画と著作権」と続く、著作権問題を様々な切り口で整理したケーススタディ・シリーズ第3集。図書館に関連する著作権問題について編集。「どのような図書館でも権利者に無断で複写サービスができるのか」「市立の図書館で子供たちに対してお話し会をしたいと思いますが著作権で注意すべきことはありますか?」など18の質問に答えている。
【学校教育と著作権 ケーススタディ著作権 第1集】
著作権問題を様々な切り口で整理し、それぞれの専門家の協力を得ながら、継続的に発行しているケーススタディ・シリーズ。第1集は教育に携わっている教員を対象に、教育現場における著作権問題について編集した。「文化祭等で演劇の上演や音楽の演奏を行う場合、著作権者の許諾を得ておく必要があるか」「運動会等で、プラカードや看板などに人気漫画のキャラクターを描く場合、著作権者の許諾を得ておく必要があるか」など、教育現場で著作権の問題に触れる場面について紹介している。
【教師のための著作権講座】
教育の現場に携わる人を対象に、著作権制度の基本的な概要を解説した。このパンフレットは、(一社)私的録音補償金管理協会(sarah)が無償で配布しており、送付希望者はsarahのWebから申し込む。
【生徒のための著作権教室】
知的財産権の一つである著作権という法律について解説し、どういうときに著作権が関係してくるのか、なぜ著作権を守らなければならないのかを説明している。このパンフレットは、(一社)私的録音補償金管理協会(sarah)が無償で配布しており、送付希望者はsarahのWebから申し込む。