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2022年度に開始する社会技術研究開発の新規課題の提案を4つのプログラムで募集~科学技術振興機構 社会技術研究開発センター(RISTEX)

2022年4月15日

科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)は、2022年度に開始する社会技術研究開発の新規課題の提案募集を開始した。「科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム」は5月9日(月)まで、「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム」、「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(シナリオ創出フェーズ・ソリューション創出フェーズ)」、「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築)」は6月8日(水)まで募集する。

 


■新たな社会的・公共的価値の創出を目指す

社会技術研究開発は、現存する社会問題の解決や将来起こり得る社会問題への対処などを通して、新たな社会的・公共的価値の創出を目指す事業。社会問題に関係する様々な関与者と研究者が協働するためのネットワークを構築し、競争的環境下で自然科学と人文・社会科学の知識を活用した研究開発を推進する。

 


■4つのプログラムで提案を募集

2022年度はテーマや視点の異なる4つのプログラムで提案を募集。それぞれプログラムの運営責任者であるプログラム総括がアドバイザーなどの協力を得て、研究開発提案の募集、選考ならびに採択後の研究開発マネジメントを行い、プログラム目標の達成に向けて取り組んでいく。

 


<募集プログラム>

・科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム

・科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム

SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム

(シナリオ創出フェーズ・ソリューション創出フェーズ)

SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム

(社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築)

 


<社会技術研究開発事業 2022年度 提案募集一覧>


【科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム】

このプログラムは、客観的根拠に基づく科学技術イノベーション政策の形成に寄与するため、新たな政策実装が社会にもたらす便益、効果の可視化や、政策実装に必要な専門家会議のあり方など、政策形成に必要な方法論を創出する。

 


1.募集期間

2022年45()59()正午

 


2.募集テーマ

本プログラムでは、通常枠・共進化枠それぞれに挙げるテーマについて、社会問題の解決や社会秩序の形成維持を目的とした政策の形成や改善に将来的につながりうる具体的な成果の創出を目指す提案を募集する。通常枠では政策担当者の側に明確なwantsが存在していないところに、研究者の側が自らの研究開発成果(seeds)をアピール・プロモーションし、その有用性を認知してもらうというプロセスが求められる。また、共進化枠ではカウンターパートとなる政策当局および政策担当者に対する研究者側からの主体的かつ丹念なコミュニケーションが不可欠となる。

 


【通常枠】

①政策形成過程における研究開発成果の伝達と受容に関する研究開発

②戦略的なダウンサイジングに向けた課題の抽出と対応策に関する研究開発

③既存技術の社会化・制度化の促進と受容に関する研究開発

④研究開発プログラムの設計・マネジメント・評価に関する研究開発

⑤新型コロナウイルス感染症の感染拡大に対する社会管理のあり方に関する研究開発

⑥危機管理下におけるリスクの最小化と経済的損失の最小化に関する統合的評価手法

の開発

⑦行政機関等におけるデータの効果的なアーカイブ化と利活用に関する研究開発

 


【共進化枠】

①研究指導の質をめぐる評価手法の開発と実行可能性の検討に関する研究開発

②中堅大学における研究力強化に関する国内外の取組に関する成功要因の分析

③エビデンスに基づくスポーツ政策の推進に関する研究開発

 


3.提案の受付方法

「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)により受け付ける。

 

※同プラグラムについては以下のWebを参照

 


【科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム】

このプログラムは、新興科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への対応と責任ある研究・イノベーションの営みの普及・定着を目指し、研究・技術開発の初期段階から包括的にELSIに取り組む実践的協業モデルの開発を推進する。

 


1.募集期間

2022年45()68()正午

 


2.募集テーマ

本プログラムは、新興科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI: Ethical, Legal and Social Implications/Issues)に、研究・技術開発の初期段階から予見的・包括的に取り組み、実践的協業モデルを開発する研究開発提案を募集する。科学技術と人・社会のよりよい関係を目指し、新興科学技術のELSIへの対応と責任ある研究・イノベーションの営みを普及・定着させるために、人文・社会科学、自然科学ならびにビジネスなどの研究開発現場との連動・接続に挑戦する、意欲的な研究開発提案を求める。

 

期待されるアウトプットは、①ELSI への具体的な対応方策の創出、②共創の仕組みや方法論の開発、③トランスサイエンス問題の事例分析とアーカイブに基づく将来への提言など。新興科学技術のELSIに取り組む課題設定として、例えば以下のような例が想定される。

・すでに社会実装され始めた科学技術を対象として、顕在化しつつある ELSI へ対応

(技術例:自動運転、メタバース、AI、デジタルファブリケーション、ゲノム編集など)

・まだ社会実装されていない科学技術だが、将来起こり得る正負の影響やリスクを

いち早く予見し調整することが求められる ELSI への対応

(技術例:合成生物、マテリアルズ・インフォマティクス、人間拡張、気候工学など)

・新興科学技術の応用や導入において、ELSI の観点から取り組むことが重要な問題

(例:デュアルユース、ジェンダード・イノベーション、アーカイブ研究など)

 

小規模チームによる基礎研究から実践的な大型チーム研究まで、多様な提案を受け付ける。現在推進中の他の研究開発事業やプログラムとジョイントした提案も受け付ける。

 


3.提案の受付方法

「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)により受け付ける。

 

※同プラグラムについては以下のWebを参照

 


【SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(シナリオ創出フェーズ・

ソリューション創出フェーズ)】

このプログラムは、SDGs 達成への貢献に向け、地域が抱える具体的な社会課題に対して、研究代表者と地域で実際の課題解決にあたる協働実施者が共同で、既存の技術シーズの活用による即効性のある解決策を創出する。

 


1.募集期間

2022年45()68()正午

 


2.募集テーマ

本プログラムではSDGs達成への貢献に向け、STI(科学技術イノベーション)を活用して地域における社会課題を解決し、その成果を事業計画にまとめあげて、国内外の他地域に展開可能なソリューションとして提示することを目指す。このため、地域との対話・協働を通した「共創的」研究開発を想定し、大学等の研究者(研究代表者)と地域で社会課題に取り組む当事者の代表(協働実施者)による、共同での提案を募集する。また、現実の社会課題を解決するための取組自体が支援の対象となるため、社会課題の解決のために活用する技術シーズは既にあることも提案要件となる。技術シーズの研究開発そのものは支援対象にならない。

 

本プログラムでは、研究開発期間終了後の社会課題解決の事業計画立案と実施体制確立に向け、研究開発を2段階のフェーズに分け、提案を募集する。各フェーズでは以下の事に取り組むことを求める。

 


【シナリオ創出フェーズ】

社会課題の特徴の抽出と課題が生じる原因となるボトルネックの明確化、地域における可能性試験の実施、SDGsを達成する構想(シナリオ)を創出

 


【ソリューション創出フェーズ】

地域における実証試験を通した社会課題の解決策の有効性確認、解決策を他地域展開するための適用可能条件の提示、協働実施者を中心とした自立的継続のための事業計画策定

 


3.提案の受付方法

「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)により受け付ける

 

※同プラグラムについては以下のWebを参照

 


【SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(社会的孤立・孤独の予防と多様な

社会的ネットワークの構築)】

このプログラムは、社会的孤立・孤独のメカニズムを明らかにすると共に、社会的孤立・孤独を生まない社会像を描出し、リスクの可視化や評価手法(指標等)、予防施策及びその効果検証(PoC:概念実証)まで一体的な研究開発を推進する。

 


1.募集期間

2022年45()68()正午

 


2.募集テーマ

本プログラムでは、人口減少・少子高齢化、経済変動、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等の新興感染症による影響など、様々な社会構造の変化を踏まえ、人文・社会科学の知見も活用し、社会のメカニズム理解にまで掘り下げた研究開発が必要なものを対象とし、研究知と現場知を融合させ、施策現場での PoC(Proof of Concept:概念実証)まで実施することを想定している。

 

具体的には「社会的孤立・孤独メカニズム理解と、社会的孤立・孤独を生まない新たな社会像の描出」、「②人や集団が社会的孤立・孤独に陥るリスクの可視化と評価手法(指標等)の開発」、「③社会的孤立・孤独を予防する社会的仕組み」の研究開発要素全てを含めて一体的に推進する。

 

特に、本プログラムでは、既存の社会的孤立・孤独に関する取り組みの知見を活用しながらも、社会の構成員全体を対象にした社会的要因の改善により、そもそも社会的孤立・孤独を生まない社会的仕組みを創るという、一次予防の観点を重視している。

 

また、2020年以降の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行により、対面による直接的なコミュニケーションが困難となり、想定外の物理的な分断への対応が迅速かつ十分でないあらゆる場面で、社会的孤立・孤独の顕在化・深刻化がおこり、また、これまで社会的孤立・孤独から無縁だった人や集団も社会的孤立・孤独に陥るリスクが高まっている。今後、ウィズコロナ・ポストコロナの社会における望ましいつながり・ネットワークの在り方を追求し、これを積極的に構築していくことも必要とされる。したがって、新型コロナウイルス感染症の社会的影響を踏まえた提案も受け付ける。

 


3.提案の受付方法

「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)により受け付ける。

 

※同プラグラムについては以下のWebを参照

 

2022年度 社会技術研究開発事業の提案募集

科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム

科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム

SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(シナリオ創出フェーズ・ソリューション創出フェーズ)

SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築)

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