2022年4月から高等学校で新しい学習指導要領がスタートするにあたり、文部科学省は高等学校情報科の最新の情報を発信するため「高等学校情報科に関する特設ページ」を更新した。このページでは、高等学校教科「情報」の免許所持教員が複数の学校で指導する際の手引きなどを紹介している。
■教育委員会や学校へのヒアリングをもとに複数校指導の手引きを作成
「体制の工夫」のコーナーでは、文科省が作成した高等学校情報科 免許保持教員による複数校指導の手引き」を紹介。高等学校教科「情報」の免許所持教員が複数の学校で指導する手法を取り上げたもので、複数校指導の実施内容や実施上の課題、その対応策等について示した。
■3つの指導形態における情報の免許所持教員の指導のあり方を紹介
この手引きは複数校指導を実施している教育委員会や該当校の管理職および複数校指導担当教員に対して行ったヒアリングの結果を基に作成。教科情報の免許指導教員の3つの指導形態として、①実地型(複数校兼務)、②実地型(全日制・定時制兼務)、③遠隔型を揚げ、それぞれ実施体制や時間割の編成、環境整備などを紹介している。
■新学習指導要領に対応した「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」の教員研修用資料を掲載
「教員研修」のコーナーでは、都道府県等の研修でも活用できる新学習指導要領に対応した教員研修用資料を作成・掲載している。現在、高等学校情報科「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」の教員研修用教材を掲載。「情報 I」や「情報Ⅱ」の内容に加え、それぞれ課題例や全体を通じた学習活動の進め方についても解説している。
■外部人材を活用するにあたって指導モデルなどを紹介
「外部人材の活用」のコーナーでは「情報関係人材の活用促進に向けた指導モデル及びカリキュラムの手引き」を紹介。教育委員会や学校が外部人材活用を行うに当たっての全体像を示した指導モデルや、外部人材が授業参画前に理解しておくべき内容を示した研修カリキュラムを掲載している。
■「手配」「準備・実施」「改善」の各プロセスを、それぞれの立場の観点で整理
「情報関係人材の活用促進に向けた指導モデル及びカリキュラムの手引き」で示した指導モデルでは、外部人材の円滑な活用及び運用ができるよう、予算や人材の「手配」、授業の「準備・実施」、活用の「改善」の各プロセスにおける実施事項を教育委員会、学校、外部人材の観点で整理した。
