芝浦工業大学附属中学高等学校は100周年記念事業の一環として、西武鉄道から元鉄道院403号機関車の寄贈を受けることが決定。2022年11月より、東京・江東区の新豊洲校地にて一般公開される。
■1922年に「東京鐡道中学」を前身として開校
2022年に100周年を迎える芝浦工業大学附属中学高等学校は、鉄道省(鉄道院の後身、のちの日本国有鉄道、現JR各社の前身)の日本鉄道開業50周年記念事業の一つとして1922年、東京市麹町区に「東京鐡道中学」を前身として開校した。
■貴重な産業遺産である403号機関車を寄贈
この縁をもとに、鉄道院時代に403号機として走行し、のちに川越鉄道(現 西武鉄道)で4号機関車として活躍後、保管されていた当蒸気機関車の寄贈を受けることが決定した。この形式の機関車は日本鉄道創業時代に輸入され、20世紀初頭にこれを模した国産機が製造された。イギリスから輸入された403号機関車は、日本工業の黎明期を伝える貴重な産業資産となる。
<元鉄道員403号機関車概要>
形式:タンク式
車輪配置:1B1型(先輪1-動輪2-従輪1)
製造年:1886年
製造所:ナスミスウィルソン(Nasmyth Wilson) イギリス製
機関車重量:約27t
機関車全長:約9m