統計数理研究所と電気通信大学、統計センター、東京学芸大学は「社会に活かす統計の考え方」ポスターを発行。算数・数学の中でも特に”データに基づき社会問題を解決する”プロセスを「すごろく」になぞらえた。また、このポスターに関連したシンポジウムを6月16日(木)にオンラインで開催する。
■問題発見から問題解決を「すごろく」で表現
制作されたポスターは、問題発見、原因追及、問題解決(対策)というプロセスを、さいころ遊びの「すごろく」になぞらえて数理的・統計的問題解決のプロセスを表している。
■小中学生でも理解できるようにグラフを散りばめ
さらに「すごろく」では、確率・統計に基づく考え方や小学生・中学生でも理解できるグラフ、あるいは関数のような数学の考え方などを散りばめ、人工知能による問題解決の背後にある原理とプロセスをイメージとして体得できることを目的としている。
■問題解決プロセスを一望できるように「すごろく」を制作
2022年4月からは新学習指導要領が高等学校で全面実施となり、既に実施されている小中学校でも生きる力としての数学、特に統計教育が重視されている。その重要性や意義の社会的認識を高める上でも統計や確率的ものの見方、その問題解決プロセスをビジュアルに一望できる仕掛けを提供することが肝要と考え、ポスターの制作に至った。
※ポスターPDFは以下のWeb から自由にダウンロードし、利用できる
■社会に活かす統計の考え方に関するオンラインシンポジウムを開催
また、高等学校での新学習指導要領の全面実施など統計教育の重視が進む中、その中心的なトピックの一つである問題解決プロセスを縦軸に、STEAM教育に関する議論が統計教育のさらなる深化・進化につながることを横軸として、社会に活かす統計の考え方に関するオンラインシンポジウムを6月16日に開催する。
<シンポジウム 概要>
新学習指導要領とSTEAM教育が創り出す~ 「社会に活かす統計の考え方」シンポジウム
開催日時:2022年6月16日(木)14:00~18:00
開催形式:オンライン(Zoomウェビナー)
参加費:事前登録制・参加無料
参加方法:以下のWebより登録して参加を申し込む
共催:統計数理研究所、電気通信大学、東京学芸大学、統計センター
<プログラム>
14:00-14:05 オープニング
14:05-14:30 オリエンテーション
統計数理研究所長 椿広計氏
14:30-15:00 基調講演「問題解決プロセスとAI・データサイエンス」
電気通信大学 特任教授・名誉教授 鈴木和幸氏
15:00-15:10 休憩
15:10-15:35 講演1 東京学芸大学 西村圭一氏
15:35-16:00 講演2 独立行政法人統計センター 槙田直木氏
16:00-16:25 講演3 東京学芸大学 山下雅代氏
16:25-16:40 休憩
16:40-17:50 パネル討論「社会に活かす統計の考え方」
パネリスト: 鈴木和幸氏、西村圭一氏、槙田直木氏、山下雅代氏
モデレータ: 椿広計氏
17:50-18:00 クロージング