教育と探求社は、職場体験を探求的な学びにアップデートする新教材「ジョブトライアル」の提供を4月1日(金)から開始した。現場の声を教材に反映させるため「ジョブトライアル」の試験導入に協力可能な中学校10校を4月15日(金)まで募集する。教材は無償で提供し、実施後の教材評価などで協力する。
■職場体験が職業観やキャリア観の醸成につながらないという指摘も
職場体験は受け入れ先となる職場の補助的な業務に生徒が数日間取り組み、そこでの体験を文章にまとめる流れとなるが、「お手伝い」で終わってしまう例も少なくない。また、その後の職業観やキャリア観の醸成につながる機能が十分果たせていないという指摘もある。
■生徒の探求的で主体的な学びを引き出す
そこで教育と探求社は、今の時代に即した新しいプログラムとして「ジョブトライアル」を開発。生徒の探求的で主体的な学びを引き出し、キャリアチェンジが常識となる「人生100年時代」を踏まえた「キャリアプランニング能力」の向上を図る。
<ジョブトライアルの特長>
①生徒主体の学びとICT活用
体験だけでなく、事前事後学習にも相当の時間をかけた構成になっている。体験先の職場やその事業の事前調査、従業員や利用者へのインタビュー、学びの成果の発信など、主体的、探求的な学びを引き出す独自の活動が段階的に組み込まれている。ICT端末・機器の使用も想定した内容のため、タブレットなどの活用で学びがさらに豊かになる。
②「働く」を多面的、多角的に捉える
一連の活動で生徒は「仕事」「働くこと」の魅力や価値、意義を多面的・多角的に捉え、理解を深めていく。自分にとって「働く」とはどういうことなのか、働くことで自分は何を実現したいのかという問いに向き合う。
③学校と企業の連携体制にプラスオン
従来の受け入れ先企業との連携体制を大きく変えることなく導入できる。本プログラムを加えることで事前事後の学習や訪問時の活動が一層充実し、生徒の学びや成長だけでなく、受け入れ先の職場の人も価値を感じられるように設計されている。
<「ジョブトライアル」試験導入校の募集概要>
次の条件で協力可能な10校に「ジョブトライアル」を無料で提供する。応募多数の場合、審査の上、決定する。
【募集対象と応募条件】
対象:全国の中学校10校(学級単位で応募可能)
・2022年度、企業や官公庁などの組織と連携した職場体験の実施が決まっている。
・2022年7月までに授業(全10コマ)を終えることができる。
・授業の様子の取材や教育と探求社の媒体等での記事化をお願いする場合がある。
関連画像や生徒の文章などの提供をお願いする場合がある。
・「ジョブトライアル」を担当した教員に指導レポートの提出をお願いする予定。
【応募方法】
以下のWebから応募する。
応募締め切り:4月15日(金)
結果通知:4月22日(金)までに教育と探求社の担当から結果を連絡する。
問い合わせ:info★eduq.jp 「ジョブトライアル」担当
(メールする場合は★を@に変えて送信)