大阪府吹田市の大和大学社会学部は、ガンダムシリーズと未来技術を掛け合わせることで、未来の夢と希望を現実化する「ガンダムオープンイノベーション」に3月29日(火)、採択された。今後、2025年の大阪・関西万博に向けて、成果の発表が目指される。
■サステナブルをテーマにしたプロジェクト
「ガンダムオープンイノベーション」はバンダイナムコグループが推進するガンダムの IP(キャラクターなどの知的財産)を活用した「ガンダムプロジェクト」のうち、サステナブルをテーマにしたプロジェクトとなる。
■未来の夢と希望を現実化するプログラムのパートナーに採択
「ガンダムオープンイノベーション」はガンダムシリーズと未来技術を掛け合わせることで未来の夢と希望を現実化するプログラムとして2021年6月に発表。「ガンダムプロジェクト」と共に課題に取り組むパートナーを募集していたが、3月29日に開催された「第 3 回ガンダムカンファレンス」で大和大学社会学部がパートナーに採択されたことが発表された。
■ガンダムの世界観を生かしながら社会課題を解決
大和大学社会学部は2022年から2025年にかけて、ガンダムの世界観を生かしながら、現実世界が抱えている社会課題に対して、バンダイナムコグループや他の採択パートナーとの強い結束力を持って、学術的に貢献していくことになる。
■2025年の大阪・関西万博を目指して
このプロジェクトに合わせて、大和大学社会学部内に「SDG研究推進室(SDGS)」を4月1日(金)に設置。この推進室でプロジェクトが進められる。推進室ではプロジェクト以外にも様々な企画を進めており、最終的に2025年の大阪・関西万博を目指して、成果が発表される。
■「持続可能な社会」や「暮らしやすいまち」をテーマに研究
研究推進室では社会学部の基幹研究として、「持続可能な社会」や「暮らしやすいまち」をテーマに研究が進められる。社会学部には都市計画、環境問題、社会⼼理、メディア、歴史、など様々なプロフェッショナルがいるが、これらの総合知を生かして、学生が積極的に社会調査に加わりながら、学術的に貢献する。さらに、吹⽥市との連携協定に基づいて、市と協働しながら地域の活性化にもつなげる。
■⼤学ベンチャー「株式会社ヴェリダス」を設立
また、この研究をもって社会に貢献するため、⼤学ベンチャー「株式会社ヴェリダス」を 4⽉1⽇(金)に設⽴。この会社の取締役の⼀部は学⽣となり、学⽣が自ら挑戦しながら、社会に働きかける。
■取組の第1弾としてフードロス問題に挑む
⼤学ベンチャー「株式会社ヴェリダス」の取組の第1弾は、廃棄されようとしているチョコレートの販売。「⽇本⼈は1⼈当たり、お茶碗1杯分の食べ物を毎⽇捨てている」と⾔われるほど、フードロスが問題となっているが、ヴェリダスは、この問題の解消に挑む。
【SDG研究推進室室長 天野健作教授(地球環境学) コメント】
ガンダムの強いブランド力を生かしながら、研究に携われることは大変光栄なことです。持続可能な社会づくりや、暮らしやすいまちとは何かをテーマに、未来社会を創造していきたいと思います。
【SDGプロジェクトリーダー・立花晃准教授(文化政策、都市論) コメント】
ガンダムシリーズが作り上げてきた世界観は、もはや夢物語ではなく、目の前の現実になりつつあります。今回のプロジェクトの始まる2022年を、まさに宇宙時代の幕開けと位置付けて、まちづくりを新たなフェーズに高めていければと考えています。
<ガンダムオープンイノベーションについて>
「ガンダムオープンイノベーション」は、私たちが暮らす現実世界において“宇宙世紀”を新たに捉えなおし、社会が抱える課題に対して、ガンダムシリーズと未来に向けたアイデアや技術を掛け合わせることで、夢や希望の現実化を目指す「GUDA」の新しいプログラム。“宇宙世紀”を起点に、人類の革新や人類が望む未来社会を構想し、本気で実現に向けて挑むことのできる様々な分野のエキスパートやイノベーター、研究機関や先端企業などのパートナーとともに課題解決に挑む。