近畿大学附属中学校では、子供の個性に合った指導方法を心理学や知能情報工学を用いて提案する、トワールのICTツール「NOCC教育検査」を2022年4月から全生徒879人に正式導入する。
■ビッグデータの分析と機械学習により生徒の状態を予測
「NOCC教育検査」は生徒の思考力や性格の傾向、心の状態など心理学をもとにしたWEB検査で測り、個人に合った指導・学習方法を提供する校務支援ツール。9万人超のビッグデータの分析と機械学習により、成績低下や友人関係の状態、退学のリスクなどを高精度で予測し、事前のサポートを可能にする。
■保護者からの賛同を得て正式導入を決定
近畿大学附属中学校は「NOCC教育検査」を2021年に試験導入。その結果を保護者面談の資料として提供したところ、97.6%が「子供の個性を把握した指導が大切だと思う」、95.6%が「面談でNOCCのような子供の性格特性や接し方がわかる資料がもらえるのは良いと思う」という回答が得られた。そこで、2022年4月から全生徒879人に正式導入を決定した。
■生徒の変化を入学から卒業まで定期的に確認
「NOCC教育検査」を活用することで、教職員も生徒の変化を入学から卒業まで定期的に確認できるようになる。近畿大学附属中学校ではデータをもとにした学習指導や各家庭への支援を通して、生徒の学習・登校意欲の維持や向上を図る。
<ICTツール「NOCC教育検査」を活用した教育方法>
コロナ禍によりオンライン授業が急速に広がったことで、生徒同士が接する機会が減少し、学習・登校意欲の低下がみられるようになった。これらの対策として、NOCC教育検査を活用し、生徒のやる気や学習状況を学期や定期試験ごとに測定することで、サポートを必要とする生徒を早期発見し、生徒と保護者、学校間での的確なコミュニケーションの促進を図ることができる。
<保護者へのアンケート調査について>
調査対象:近大附属中学校でNOCC教育検査を利用した生徒の保護者(294人)
調査方法:WEBアンケート
調査期間:2021年12月22日(水)~2022年1月10日(月)