筑波大学とソフトバンクは「日本の学校スポーツ改革」に関する連携協定を3月31日(木)に締結した。今後、部活動のDXを推進するスポーツ支援サービス「AIスマートコーチ」の提供などを行っていく。
■体育や部活動で教員が適切な指導を行えないことが課題に
小学校では1人の教員が全教科を担当しているケースが多く、体育の授業で専門指導者のような適切な指導を行えないことが、スポーツに苦手意識を持つ児童を生み出す原因の一つになっている。また、中学校や高校の部活動において、競技経験がないにもかかわらず部活動の顧問をせざるを得ない教員がいることなどが課題になっている。
■学校スポーツの課題解決に向けて
こうした課題解決に加えて、地域の住民・企業が競技指導や資金面で支援できる体制の構築など学校を拠点とした地域コミュニティーの創生が重要となる。こうした背景を踏まえ、筑波大学とソフトバンクは、学校スポーツにおける課題解決とさらなる発展に向けて連携協定を締結した。
■ICTを活用した学校スポーツのサポートで「日本の学校スポーツ改革」を実現
部活動のDXを推進するスポーツ支援サービス「AIスマートコーチ」の提供や、ICTを活用した学校スポーツのサポート、学校スポーツを通した地域の発展および情報発信の強化など、広範にわたって連携を図り、相互の人的・知的・物的資源を活用することで、「日本の学校スポーツ改革」の実現に向けて取り組んでいく。
<「日本の学校スポーツ改革」に関する連携協定 概要>
締結日:2022年3月31日
協定の内容:
①スポーツDXを活用した学校スポーツ支援に関すること
②スポーツを通じた学校・地域の発展および活性化に関すること
③行政との連携と情報発信の強化に関すること
④その他、筑波大学とソフトバンクが必要と認める事項に関すること
■骨格推定AIやマーカー機能でスポーツ技術の向上をサポート
スポーツ支援サービス「AIスマートコーチ」は筑波大学との産学連携で、学校スポーツやアマチュアアスリートに向けて開発したサービス。学ぶ・比較する・記録する機能を有し、骨格推定AI(人工知能)やマーカー機能によるフォームのチェック・改善など、スポーツ技術の向上をサポートする。
■元アスリートや専門コーチからオンラインで遠隔指導を受けられる
また、オンラインレッスンサービス「スマートコーチ」との連携で、元アスリートや専門コーチによるオンラインでの遠隔指導を受けることができる。
<AIスマートコーチ 概要>
【主な機能】
お手本動画:筑波大学監修のお手本動画を見て学び、自分の動画と比較が可能。
お手本動画重要局面解説:お手本動画の解説ボタンを押すと、お手本動画の重要局面で
意識するポイントを文章で確認できる。
映像比較:お手本動画と自分の動画を上下に並べたり、重ねたりして再生できる他、
自分で動画にマーカーを入れて分析できる。気付きなどはメモで記録することが可能。
骨格解析:撮影した自分のフォームとお手本動画を骨格推定AI技術で比較することが
できる。気付きなどはメモで記録することが可能。
練習メニュー:各種スポーツの基礎となるプレーをスロー再生やシーン別アドバイス
などで分かりやすく学ぶことができる。
フィジカルトレーニング:筑波大学が監修するトレーニング動画(全種目共通)で、
腹筋や腕立て伏せなど基礎体力・筋力向上を目的とした動画を見ることができる。
【利用料金】
無料
【対応機種】
iPhone:iPhone 8以降※
iPad:iPad 第8世代以降※、iPad mini 第5世代以降、iPad Air 第3世代以降
※骨格解析はiPhone XS以降、iPad第8世代以降で利用可能
【推奨環境】
iPhone:iOS 14以上
iPad:iPad OS 14以上
【利用方法】
以下のWebから「AIスマートコーチ」のアプリをダウンロードして利用する。