新興出版社啓林館とpluszeroは生徒の学習状況に応じて本当に取り組むべき問題を提案し、個別学習を最適化できるAIアプリ「AIチューター・ゼロ」を共同開発した。
■どこでつまずいたかを分析して出題
「AIチューター・ゼロ」は、教科書を用いた学習を効率化するアプリ。問題集で間違えた問題から、生徒がどこでつまずいているかを分析し、単元をさかのぼって生徒に合った問題を提案する。間違えた問題の類題をレコメンドするのではなく、間違いの原因の要素を特定し、関連した問題をレコメンドすることで、生徒の本質的な理解につなげる。
■AIが生徒の状況に合った問題を提案
生徒は通常通り問題集を解き、その結果をアプリで撮影することで、AIが生徒の状況に合った問題を提案する。その問題を解くことで、生徒は苦手を克服していくことができるアプリとなっている。
■文字認識技術、問題分析、レコメンドの3つのAIを搭載
「AIチューター・ゼロ」には3つのAIを搭載。1つは生徒がアプリで問題集を撮影する際に用いる文字認識技術。2つ目は問題分析で、各問題に含まれる間違いの原因となる要素を洗い出す。3つ目はレコメンドで、生徒が間違えた問題の要素や学習履歴を踏まえ、過去別学年で学習した単元まで遡り、生徒が解くべき問題を提案する。
■教員用の管理サイトも別途提供
生徒用のアプリだけでなく、生徒個々人の学習の履歴や進捗を確認できる教員用の管理サイトも別途提供。「AIチューター・ゼロ」は、最初は高校数学でサービス開始となるが、今後は理科や英語への横展開や小学校・中学校分野への縦展開も想定している。