プログラミングスクール「CODEGYM」などを運営するLABOTは、国内外の様々な教育機関がISA(学費の出世払い)を選択可能とするISAプロバイダー事業を発表。今後のコーポレート・ファイナンスを経て、中長期的な経営構想として金融分野への参入や、アジア市場への展開を行うことを決定した。
■卒業後に就職した企業の年収に応じて支払金額を決定
ISAとは教材や学習機材など一部の実費を除き、在学中の学費や入学金等の初期費用負担は一切ない代わりに、卒業後に就職した企業の年収に応じて支払金額を決定するモデル。所得による教育格差を是正する方法として米国を中心に、世界各地の教育機関やブートキャンプで採用されている。
■一定期間、月額給与の一定割合を支払
ISAは入学金や学費の前払いが一切ない代わりに、卒業後に希望する職種への就労が実現した後、一定期間(CODEGYMの場合は30か月間)、月額給与の一定割合(CODEGYMの場合は10%)を支払う義務が発生する。
■学費の支払い義務が発生しないケースも
学習を始めた初期に挫折したり、転職に成功しない場合には学費の支払い義務が発生しない。また、就職できた場合でも、ISA規定に定める年収ラインを下回る期間や、病気や怪我、介護、育児等の何らかの事情で給与を得られない期間がある場合、ISAにおける支払いは猶予され、金利は発生しない。
■離職などを防ぎながら長期的なキャリアの視点にたった支援
ISAは成功したあとに学費が発生する契約のため、高額な学費ローンを借りる金銭的リスクを最小限に抑えることができる。スクールのキャリアカウンセラーや提携するエージェントによる高い就職決定率とともに、望むキャリアの実現までをサポート。さらに離職などを防ぎながら長期的なキャリアの視点にたった支援が行うことができ、スクールと学生の間では「リスクと成功」が共有されるモデルとなる。
<LABOT 代表取締役 鶴田浩之氏 コメント>
昨年秋の門前のCFO就任とともに、かねてより構想していたISAプロバイダー事業を本格化させることを決意し、各国の状況など一定の情報が集まった中、この度の発表となりました。お金の悩みによって新たな挑戦を諦める、ということを無くしたいという思いから、引き続きこの事業に専念してまいります。奨学金の問題について検討を重ねられているような既存の学校教育関係者、またはEduTech×FinTechの新たなビジネスモデルの構想において、投資家・金融事業関係者等からのお問い合わせをお待ちしております。