リクルートが提供する進路情報メディア「スタディサプリ進路」は高校1、2年生500人と、高校1、2年生の子供がいる保護者310人を対象に、2022年度から高等学校の家庭科で始まる「資産形成」の授業に関するアンケート調査を実施した。
■65%の生徒が投資に関する授業が楽しみ
「資産形成」の中でも身近な内容となる「投資」の授業ついて高校生に聞いたところ65.2%は「楽しみ」と回答。さらに、投資に関する印象を聞くと、1位は「難しそう」の60.0%となる一方、4位「楽しそう」29.4%、5位「勉強になりそう」29.2%など、期待する回答も多く見られた。
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■お金の話は「月1回程度」しているが、18%は「お金の話はしない」も
高校生の子供のいる保護者に「家庭の中でどの程度お金に関する会話をしているか」を聞いたところ、1位は「月1回程度」29.0%で、一般的なお小遣いのタイミングと連動していたが、2 位は「お金の話はしない」18.1%という結果になった。
■子供に投資について聞かれても約4割の保護者が説明できず
また、保護者に子供から「投資って何?」と聞かれた際、どの程度説明できるのかを聞いたところ、約 4 割が「説明できない」と回答していることから、お金の話が家庭で行われないのは、大人が明確に答えられないことと関係していると考えられる。
<スタディサプリ進路ブック 仲井美夏編集長 コメント>
高校生は「投資は難しそう」としつつも、新たな授業の導入は「楽しみ」とどちらも半数以上が回答。保護者はまた別の感情もあったようで、授業導入を「良いと思う」と約 7 割が回答していました。ただ、日常的な家庭でのお金の会話は「月に1回」が1位と、決して多いとは言えず、「日本人は一般的にお金の話をすることを嫌がる」(49 歳/男性)、「お金のことは誰も教えてくれなかった」(48 歳/男性)と答えた方もいました。家庭の収支の話はハードルが高くとも、高校生、保護者共に興味津々な「資産形成」という切り口が、家庭内に新たなコミュニケーションと知識の循環を生み出し「タブーなお金の話」を打破するきっかけにもなると考えています。
<アンケート概要>
調査時期:
①2022年2月10日(木)~2月14日(月)
②2022年2月17日(木)~2月18日(金)
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:
①全国高校1年生・2年生男女(『スタディサプリ進路』の高校生エディター/公式
LINE登録者)、
②高校1年生・2年生の子供がいる保護者男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:①500件(男子161件、女子339件)、②310件(男性155件、女性155件)