愛知県愛西市立田南部小学校と岡山市立岡山中央小学校は、オンライン形式でリクルートの中途メディア事業領域によるキャリア教育プログラムを実施した。リクルートは10年以上前からキャリア教育プログラムを実施してきたが、2021年度からプログラム内容を一新し、児童一人ひとりの個を尊重しながら将来について考える内容とした。
■「9つのワクワクキーワード」をマッピング
キャリア教育プログラムは2回の授業で構成。田南部小学校では1 回目の授業実施前に、児童一人ひとりの内面を探る質問ワークに答えてもらい、リクルートの社員がよく出てきた言葉を抽出・カテゴライズして、「9つのワクワクキーワード」をマッピングした。
■1回目の授業で「人生スローガン」を作成
1回目の授業では5名程度のグループにわかれ、そのキーワードを基に児童自身が「人生スローガン(これからの人生で大切にしたいことや目標)」を作成。2 回目の授業では、作成した「スローガン」を踏まえ、リクルート社員との対話を通じて児童一人ひとりが「ワクワクする未来の仕事」を考え、グループ内で発表した。
■世界に一つだけの図鑑を作成
後日、リクルート社員から見た児童の「持ち味」・児童が「ワクワクしそうな仕事」と児童が授業中に考えた「スローガン」・「未来の仕事」を全児童分まとめて製本し、世界に一つだけの図鑑が出来上がった。
.
■仕事のワクワクを児童に伝える
岡山中央小学校も2回の授業で構成。1回目の授業では、リクルート社員が自身におけるキャリアの話を交えつつ、講義とワークを通じて、仕事にはどんな「ワクワク」があるかを児童に伝えた。
■ワクワクからどんな仕事が生み出されるかを考える
そして、2回目の授業実施前に、児童一人ひとりの内面を探る質問ワークに答えてもらい、「9つのワクワクキーワード」を作成。2回目の授業ではそのキーワードを基に、児童の「ワクワク」からどんな仕事が生み出されるかを考えるワークを行い、想像した仕事を発表した。
<プログラム刷新の背景>
世の中の流れは速く、時代に応じてどんどん新しい仕事が生み出されています。今ある仕事が今後も存続し続けるか予測できない、そんな世の中だからこそ、自分が「何をしたいか」や「どんなことを大切に生きていきたいのか」を早期に考え、自ら将来を切り拓いていく力が必要であると考えていました。リクルートは新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応え、一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す、という基本理念に則り、個を尊重しながら人材の成長に貢献してきた企業です。その知見を生かし、児童一人ひとりの内面から「ワクワク」を引き出し、児童自身が「ありたい姿」や「ワクワク」すると感じる仕事を自分で考え、将来についての気付きをもたらす一助となりたいと考え、本プログラムの考案・実施に至りました。
【田南部小学校 児童の感想】
・授業を通じて優しい講師の方と話す中で、今まで考えていなかった将来の夢を
見つけることができました。
・こんなに将来に向けて真剣に考えたことがなかったけれど、授業を通じていろいろ
考えて、自分に自信が持てるようになりました。
・世界にはたくさんの「ワクワク」するお仕事があることを知り、もっと自分の
「ワクワク」を発見しようと思いました。
【岡山中央小学校 児童の感想】
・今まで、仕事は大変なものだと思っていたけど、仕事は自分の「ワクワク」から
見つけるものだと知れて良かったです。
・自分の好きなことがあっても、あまり言葉にすることがなかったので、改めて自分の
好きなことをじっくり考えられて良かったです。
・9つのキーワードから仕事を考えるのがとても楽しく、「ワクワク」が仕事に
つながるということを知れました。