晃華学園中学校高等学校はNTT東日本と協力し、VR映像と仮想空間(DOOR™)を活用した「ジオパーク」に関する社会科の特別授業を3月22日、中学1、2年生を対象に実施した。
■ICTの活用により新たな授業の形を実証
晃華学園中学校高等学校は、コロナ禍に先駆けてICTを活用した授業を実施。NTT東日本はICTのパートナーとして、ネットワークやセキュリティ対策にあたってきた。今回、共同でICTの更なる活用による新たな授業の形を実証した。
■伊豆半島ジオパークについて調べ、環境保全への理解を深める
ユネスコスクールである晃華学園中学校高等学校は、今回の取組の題材としてユネスコ世界ジオパークに認定されている「伊豆半島ジオパーク」を選定。地形の成り立ちや固有の地域の魅力について生徒自ら調べ、SDGsの観点に沿った環境保全について理解を深めることを目指した。
■伊豆半島ジオパークで撮影した画像をルームに掲示
授業では仮想空間(DOOR™)内に伊豆半島ジオパークの「城ヶ崎海岸」「大室山」「浄蓮の滝」で実際に撮影したVR映像や、それぞれのスポットについて生徒たちが説明した資料をルームごとに掲示。生徒たちの双方向性のコミュニケーションを実現しながら学習した。
■VRを活用することでジオパークへの理解を深める
コロナ禍で遠方へ行くことが難しい中、VRを活用することでジオパークについて没入感をもって理解した。より興味を深めることを目指すと共に、日本においてジオパークの認知度を高めるにはどうすればよいのか、また将来にわたってジオパークの魅力を保全し伝えるためには何ができるのかについて考えるきっかけとなった。
■アバターを操作しながら説明
発表者となる生徒は教壇と自宅に遠隔で分かれ、DOOR™ルーム内でアバターを操作しながらVR映像や自ら作成した発表資料を元に説明。教室で発表を聞く生徒と双方向で質疑応答などのやり取りをすることで伊豆半島ジオパークへの理解を深めた。
<授業後の生徒の感想>
・VR自体は聞いたことがあったが、体験したことはなかった。地理や歴史など他の
授業でも使えると思った。
・伊豆半島の成り立ちから深く調べ、発表で使う写真やデザインを事前に相談しながら
全部自分たちで発表構成を考えた。映像を操作しながらの発表は慣れない操作だった
ので難しかったが、授業を通して伊豆半島の自然への理解が深まり達成感を感じた。