芝浦工業大学はARスポーツ「HADO」を展開するmeleapと共同で、2022年4月から体育科目の授業へ「HADO」を導入する。「HADO」が大学の授業に導入されるのは日本で初となる。
■情報工学を融合した体育授業を設計
芝浦工業大学では、情報工学分野を融合した体育教育について研究している。その体育教育の中で学生に魅力的な新スポーツを考案させる計画があったことから、「HADO」を体育科目へ導入することになった。本プロジェクトでは、工業大学としてテクノロジーを活用したスポーツの創出を目指す。
■魅力的なスポーツの考案やシステムの構築を学生が体験
体育教育と情報工学分野を融合させ、①UI/UXデザインやゲーミフィケーション技術を活用した魅力的な新スポーツの考案、②そのためのデバイスやシステムの構築、③個人の身体能力だけによらないスポーツの考案によってダイバーシティやインクルーシブなどについて身近に考え、具体的に取り組む機会の3点を学生に体験させることを検討する。
■テクノロジーにより身体能力に関係なく誰もが楽しめる
「HADO」は既存のフィジカルスポーツと最新のAR技術を組み合わせた新しいスポーツジャンル「テクノスポーツ」として世界中で展開。テクノロジーを駆使することにより、体力や筋力といった身体能力による差が生まれにくく、老若男女問わず楽しめる点が既存のスポーツとの大きく異なる特徴となる。こうした点が本プロジェクトのビジョンと合致した結果、今回の導入となった。
<ARスポーツ「HADO」とは>
「HADO」は頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを装着して対戦するARスポーツ。自らの手でエナジーボールやシールドを発動させ、フィールドを自由に移動し、仲間と連携しながら最大3対3で対戦を楽しむ。
「HADO」は誰でも簡単にプレイができ、身体差による影響の少ないシンプルで奥が深い競技。パラメーター(エナジーボールの速さ、大きさ、エナジーボールを撃つために必要なエナジーゲージのチャージのスピード、シールドの強さ)で自身の能力をカスタマイズすることで、運動能力や体格、年齢や性別など関係なく様々な人が楽しめる。