東京都新宿区の公立小学校全29校では、GIGAスクール構想で整備された1人1台端末の活用に向けて、ニフティによるオンラインの情報モラル出前授業を2021年度に実施した。
■インターネットの安全利用に向けて情報モラル授業を展開
文部科学省のGIGAスクール構想により1人1台の端末環境が整備されたことを踏まえ、新宿区の公立小学校では2021年度に全29校でオンラインの授業を実現。新宿区に本社を持つニフティが子供の安心・安全なインターネット利用を支援するため、同社社員が講師となり情報モラル授業を展開した。
■インターネットのオリジナルルールを作成
新宿区の公立小学校では、2021年度の授業から「キッズ@nifty」のサイトコンテンツを利用し、「わが家のインターネットルール」の作成を開始。授業において児童らは「直接知らない人とはインターネットでやり取りをしない」「自分がインターネットで何をしているか家族に話す」などのオリジナルルールを作成した。
■スムーズにオンライン授業を展開
初めての取組となったオンラインでの出前授業に関して教員からは「スムーズに行うことができた」といった感想があがった。「講師と児童とのやり取りがもう少し多いとよい」「児童のタブレット操作に個人差があるので作業時間に余裕がほしい」などの指摘もあり、今後のオンライン授業に向けて改善を検討していく。
■情報モラルに関するトラブルを懸念する声も
また、情報モラルに関連する児童への懸念としては、「LINEでの仲間はずれやいじめなどのコミュニケーショントラブル」「オンラインゲーム上でのトラブル」「ネット上への写真掲載など個人情報に関するトラブル」「使いすぎや依存などによる心身の不調」などを心配する意見が教員から上がった。
<「キッズ@nifty」について>
2002年に開始した主に小・中学生を対象とする子供のためのサービス。 子供の相談に子供が答える『キッズなんでも相談』や、 インターネットを楽しく安全に使うための『わが家のインターネットルール』を作成できるコーナー、 保護者や教員に向けた情報提供も行っている。