東京学芸大学附属小金井小学校で、Web会議の見える化サービス「Hylable(ハイラブル)」 を活用した授業動画『道徳授業の「話し合い」バージョンアップ』が公開された。なお、この動画は3月5日(土)に開催された東京学芸大学のオンラインセミナー「ICTを活用した道徳授業の充実」で紹介されたものとなる。
■道徳の授業でHylableを活用した様子を紹介
公開された『道徳授業の『話し合い』バージョンアップ』は遠藤信幸教諭による、約10分間の道徳の授業の動画となる。「子供たちがHylableを利用している実際の様子」や「授業でのHylableの組み込み方」、「遠藤教諭がHylableを利用した感想」、「子供たちがHylableを利用した感想」などが紹介されている。
■同じ教室にいる児童とPCを使ってHylableによる話し合いを実施
児童は道徳の授業で登場した人物の気持ちについて考えたことや、テーマを決めて「協力するとは、どういうことか」について、Hylableを使ってグループで伝え合った。児童らはPCにヘッドセットを付けて、同じ教室内にいる児童同士で話し合いが行われた。
■相手の意見を聞く姿勢がうかがえる結果に
授業を行った遠藤教諭は「いつもの話し合いでは、一人が話したら終わりというのが多かったが、Hylableを使うことで他者の意見を聞き、相手の言葉を促す場面が多く見られた」と語る。また、直接話すのでは意見を出しにくくても、PCを通じて会話をすることで、人の意見を聞きやすくなっているのではと考察する。普段は話さない児童が、話し合いに参加していることに、その利便性を感じたという。
■誰がどれぐらい話したか分かるのが便利という声も
授業を行った児童からは「誰がどれぐらい話したか分かるので、話していない人に、もう少し話してもらったほうがいいと分かるのがよかった」、「自分が話しすぎていることに気が付いた子が、他の人に話すよう勧めているのを見て便利だなと思った」、「みんなが対等に意見が言えるし、少人数のグループに分けられることで意見を気にせずに言えるのが良かった」などの感想があがった。
■音声トラブルもあるが、人と話しやすいという利点も大きい
また、児童からは「音声がうまく聞き取れない時があった」などの問題点もあげられたが、「直接話した方が良いという意見もあるが、Hylableを使った方が話しやすかった」など新しい話し合いの形が見える授業となった。
■「いいね」を表すマークやみんなで画面共有を希望する声も
その他、児童の意見として「自分の感想に『いいね』という気持ちを表すマークがつけられたらと思う」「1人しか画面共有ができないが、みんなで共有することで、もっと便利になるのでは」など、さらなる改良を望む声も聞かれた。
■対話を視覚で捉えることで考えを深めることができる
遠藤教諭は「登場人物の気持ちについてと、テーマを設定するなど2回にわたってHylableを使って話し合いを行った。普段の授業ならば登場人物の気持ちに話し合いの比重が置かれがちだが、バランス良く話し合いが進められた。2つの設定でHylableを使って話し合ったことで、自分の生き方について考えることにつながった。対話を視覚で捉えることが、子供の考えを深めることになるのでは」と授業を振り返る。