文部科学省は新型コロナウイルス感染症の影響で困窮する学生等を支援するため、「学生等の学びを継続するための緊急給付金」の三次推薦に係る案内を3月9日(水)に大学や教育委員会に向けて発出。2021年10月から2022年3月31日までの入学または在籍者も対象に加えて実施する。
■新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて対象期間を延長
「学生等の学びを継続するための緊急給付金」は、2021年9月30日まで全国的に緊急事態宣言期間であったため、原則として同日までに入学または在籍している人を対象としていたが、2022年1月9日以降、各地域でまん延防止等重点措置が実施されていることを考慮し、2021年10月から2022年3月31日までの入学または在籍の者も対象に加えて、三次推薦を実施する。
■大学などに柔軟な対応を求める
三次推薦に当たっては、必ず募集を行う必要はないが、やむを得ない理由により申請ができなかった学生や2021年10月以降2022年3月31日までに入学または在籍した学生等について、申請の機会を確保するよう、柔軟な対応を求めている。なお、すでに給付金が支給されている学生については対象外となる。
■日本学生支援機構に三次推薦の推薦リストを提出
三次推薦の推薦リストの日本学生支援機構(以下JASSO)への提出に係る締切は2022年3月22日(火)。なお、二次推薦において要件を満たしていると判断したが推薦できなかった者で、2022年2月2日付事務連絡の調査に3月3日までに回答した分については3月17日に締め切られているので留意する必要がある。
<事業概要>
対象学生:国公私立大学(大学院を含む)、短大、高専、専修学校専門職課程、
法定書告示に指定される日本語教育機関※留学生を含む
給付額:10万円
支援対象となる学生の要件:
①「高等教育の修学支援新制度(給付型奨学金)」の利用者
②次の要件を満たす者として大学などが推薦する者
・原則として自宅外で生活をしていること
・家庭から多額の仕送りを受けていないこと
・家庭の収入減少などにより、家庭からの追加的支援が期待できないこと
・新型コロナによりアルバイト収入に影響を受けていること
・第一種奨学金(無利子奨学金)などの既存の制度を利用している、または利用を予定
していること
③上記2を考慮した上で経済的理由により大学等での修学の継続が困難であると大学
等が必要性を認め推薦する者