近畿大学は全学生と教職員を対象に、ギブリーが提供するAIチャットボット「PEP(ペップ)」を学内で運用するSlack環境に導入する。3月22日(火)から運用を開始し、授業等で使用するシステム等に関する学生や教職員からの問い合わせに対して自動で応答する。
■ソフトウェアに利用法など同じ質問がスタッフに寄せられることが課題に
近畿大学では、授業でソフトウェアを使う機会やその種類が年々増えるにつれて、複数の学生からソフトウェアの利用方法など同じ内容の質問が繰り返し寄せられるようになっていた。それに個別対応することで窓口スタッフの業務負担が増えることが問題とされていた。
■AIがよくある質問に24時間自動応答
そこで、ギブリーが提供するAIチャットボット「PEP」を利用し、全学生・教職員に導入しているコミュニケーションツールSlackに「KUDOS Bot」を設置。AIがよくある質問に24時間自動応答する仕組みを構築した。これにより、学生・教職員の利便性向上と窓口スタッフの業務負担軽減が目指される。
■AIキャラクターパッケージの導入を検討中
今後、近畿大学とギブリーは学生たちが自由なコミュニケーションを楽しめる、人間の姿をしたAIキャラクターパッケージの導入を検討中。これは、ギブリーとrinna及びデジタルヒューマンの3社が共同開発中のプラットフォームソリューションとなる。
■デジタル化で全学生・教職員の研究・教育活動をサポート
こうした取組により、ギブリーが提供してきた顔と表情、音声、視覚、聴覚と自由に会話する雑談能力を備えたAIキャラクターの開発を実現する。近畿大学とギブリーは、こうした新たな取組も視野に入れ、全学生・教職員の研究・教育活動をサポートするためのデジタル化促進を共同で進めていく。
<KUDOS Bot概要>
ギブリーが提供するAIチャットボット「PEP」を利用し、学生・教職員から寄せられる「よくある質問」に対応するサービス。Slack上でKUDOS Botを選択して質問を入力すると、関連するキーワードが表示され、当てはまるものをクリックすると回答が表示される。学習機能を備えているため、利用者からのフィードバックをもとに回答内容の精度を高めることができ、使用するほど幅広い問い合わせに質の高い対応をすることが可能となる。