ミッドナイトブレックファストは生徒の自己理解力の促進やメンタルヘルス向上など、AIジャーナリングアプリ「muute」を活用した非認知能力の育成を目的に、全国9校の中学校・高等学校との共同プロジェクト「muute for school β」を実施した。
■muuteを使って感情変化や出来事の振り返りを実施
同プロジェクトは、9校のプロジェクト参加学校から189名の生徒が参加。2022年1月11日から2月21日までの期間中、約2週間に渡り、自身の感情変化や出来事の振り返りを行うツールとしてmuuteを利用した。
■4つのパターンのいずれかで「muute」を活用
具体的には、①授業時間の最後の10分間を使い、その時の気付きや感情変化について記録する、②朝礼や終礼等のホームルームで1日の計画や総括を記録する、③部活動の練習内容や反省内容を記録する、④もやもやした時や嬉しかった時、何かを感じた時など自由なタイミングで記録をする、といった4パターンのいずれかの方法で「muute」を活用。個人の自己理解力や非認知能力への影響を検証した。
■「もやもや」「いらいら」「うっすら悲しい」自分を客観視するきっかけに
実証の結果、生徒の9割が「muute」を利用することで「自己理解力の向上」、8割が「自分のメンタルケアにつながった」と回答。どのように自己理解が進んだかでは「自分の思考と感情を客観的に把握できた」(50%)、「自分の感情の機微や起伏ついてよりよく知れた」(35%)、「自分がどんなことに影響を受けやすいかがわかった」(34%)など、自分自身を把握するために役立つ結果となった。
■思考や感情を書き出すことがメンタルヘルスケアにつながる
どのようなメンタルケア効果を感じたかを聞いたところ「書いて自分の状態を客観視することで気持ちが落ち着いた」(32%)、「考えることで思考が整理されて、頭がスッキリした」(37%)、「書くことで悩みやストレスが軽減した」(31%)、といった回答が多く見られ、思考や感情を書き出すことがメンタルヘルスケアに良い効果があることが分かった。
■muuteの活用がメンタルヘルスに好影響を与える
今回のプロジェクトを通して、muuteを学校教育の中で活用することで、生徒は現状を自由なタイミングで書き出すことができ、悩みやストレスの軽減などメンタルヘルスに好影響を与えることが分かった。
■1週間分の感情や思考を分析してフィードバック
muuteはAI技術を活用することで、生徒が記録した1週間分の感情や思考を分析し、個別最適化されたフィードバックを提供できる。これにより自身の状態や思考、感情パターンを客観的に振り返ることができ、非認知能力の向上にも貢献することが明らかになった。
【参加生徒の声】
・書くことでストレスが少なくなり、それを誰にも見られないっていうのがまたいい。
・毎日するのがしんどいと感じていたけれど、いざやってみると自分の気持ちの起伏を
感じられてとても面白いと感じた。
・自分の感情を言葉で書き表すことで、その日に自分が考えていることを知ることが
できた。
<プロジェクト概要>
実施期間:2021年1月11日〜1月31日
対象学年:中学1年〜高校3年
対象人数:合計 189人
実施端末:iPad、iPhone
<プロジェクト参加学校>
札幌新陽高等学校 (北海道)
ドルトン東京学園中等部・高等部 (東京)
三田国際学園中学校・高等学校 (東京)
日本大学三島高等学校・中学校 (静岡)
追手門学院中学校・高等学校(大阪)
大阪夕陽丘学園高等学校 (大阪)
常翔学園中学校・高等学校 (大阪)
四条畷学園高等学校 (大阪)
土佐塾中学・高等学校 (高知)
<AIジャーナリングアプリ「muute」とは>
「muute」は感じていることや思っていることを日記のように自由に書き出し、AIがそれらの感情や思考を分析してフィードバックを行い、自分自身と向き合い、且つ客観的に振り返ることができるAIジャーナリングアプリ。「ジャーナリング」は、頭に思い浮かんだことをありのままに書くことを意味し、心の整理やメンタルヘルスに良い影響があるとされる。2020年12月のサービス開始から約1年で50万ダウンロードを記録している。