文部科学省初等中等教育局学校デジタル化プロジェクトチームは学校のPCなどの年度更新が円滑に行われるように、Apple、Google、Microsoftの各OS事業者の概要説明資料を公開した。
■iPadの年度更新について
AppleはiPadの年度更新の手順を紹介。卒業生などから回収したiPadに保存されているデータを削除し(年度更新時のみ)、iPadの再設定を行う。iCloud上に保管されている学習成果物などのデータは卒業生へ引き渡す。また、卒業・転出した利用者のアカウントは卒業生のデータ処理が完了した後、任意のタイミングで削除する。そして、入学・転入する新しい利用者のアカウントを作成する。
■Google for Educationの年度更新について
Google for Educationの場合、管理コンソールから、すべてのユーザーと端末に関する年度更新作業を簡単に実行することができる。Chromebookを新しい利用者に引き継ぐ場合、管理コンソールで管理登録された端末は直接操作することなく引き継ぐことができる。GoogleドキュメントやGoogleフォームなどのデータはクラウド上に保存されているため、過去のファイルは年度に関わらず参照、使用できる。また、アカウントや組織部門などに関する作業は管理コンソールから管理者が一元的に実施できる。
■Microsoft製品の年度更新について
Microsoft製品は1人1台端末・クラウド環境における年度更新のために、以下の仕組みや機能が準備されている。Windows端末を新しい利用者に引き継ぐ場合、AutopilotリセットとWindows「回復」+プロビジョニングパッケージで端末を初期化する。Microsoft365アカウントを更新する場合、Web上の管理ポータルもしくは管理用ツールから更新する。授業で使うTeamsはチームのアーカイブ機能を利用することで、新しい投稿はできなくなるもののアーカイブ後もチームで作成したファイルやチャットなどを閲覧することができる。