渋谷区の中学生を対象にした「部活動改革」プロジェクト推進に向けて、(一社)渋谷ユナイテッドの最高執行責任者(事務局長)を転職サイト「ビズリーチ」を通じて2月22日(火)から公募を開始した。
■部活動が学校から地域に移行
全国の中学校の部活動は、教師の負荷の要因になっていることから、教育現場だけで担うことが難しくなっている。そこで文部科学省は、2023年度以降に休日の中学校の部活動運営を段階的に地域に移行させる方針を示した。
■地域単位で部活を楽しむため渋谷ユナイテッドを設立
渋谷区では、全国に先駆けて「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」を立ち上げ、区内の中学校の実態調査や、学区域を超えた合同部活動を導入。子供たちの思いや要望を反映させるためには、地域単位でスポーツ・文化活動を楽しめる組織が必要と考え、2021年10月に渋谷ユナイテッドを設立した。
■企業・団体と連携して9種目の部活動を指導
渋谷ユナイテッドは、子供たちのニーズに即した既存の部活動を継続。それらを地域に移行するシステムを作りながら、新たな部活動の開発にも取り組む予定。具体的には、渋谷区にゆかりがある企業・団体と連携して、9種目の部活動で生徒への専門的な指導体制を整え、「部活動マネージャー」という運営人材を配置するなど、教師の負担を軽減する取組を進めていく。
■全世代・多種目の総合型地域クラブ運営を展開
これらの部活動支援事業を持続的に運営するために、渋谷区のまちに点在する人的ネットワーク、スポーツ施設等のリソースを生かしながら、全世代・多種目の総合型地域クラブ運営を見据えた活動に取り組む予定。
■ビジネスモデルの企画立案から実行までを担う
渋谷区が目指す「地域クラブ経営モデル」を実現するためにはクラブ経営の基盤づくりが必要となる。そこで、渋谷ユナイテッドは渋谷区の「部活動改革」プロジェクトを推進する最高執行責任者(事務局長)をビズリーチで公募。自主財源で運営していくためのビジネスモデルの企画立案から実行までを担うことで、生涯にわたってスポーツや文化活動に親しめる「総合型地域クラブ」の実現を目指す。
<公募概要>
募集期間:2022年2月22日(火)~3月21日(月)
応募方法:以下のWebから応募
募集ポジション:
【募集職種名】
事務局長/渋谷区のスポーツ・文化振興を推進する最高執行責任者
【募集団体】
一般社団法人渋谷ユナイテッド
【業務内容】
・渋谷区と連携した活動ビジョンづくり、事業プログラムの計画作成、
広報プロモーション
・区内リソースと連携した各事業プログラムの企画・立案
・スポンサーセールスを含めた自主財政基盤の確立など
【応募資格】
・資金繰りも含めた事業立ち上げや企業経営の経験
・スポンサーセールスやPRなどのスキルやネットワークを有する方(スポーツクラブ
の設立や運営の経験がある方は歓迎)
・法人の目的を理解し、学校や区役所の関係者、区民、支援団体などの多岐にわたる
事業者との業務を円滑に進めていける高いコミュニケーション能力を有する人
・学校教育への関心や部活動経験があり子供の未来をより良くしていこうと考えている人
【募集人数】
1人
【勤務地】
東京都
【勤務時間】
週5日
【給与等】
年収:約900万円(年俸制:750,000円/月)
<渋谷区 長谷部健区長 コメント>
渋谷ユナイテッドは、渋谷区の持つ多様なリソースを活用しながら、あらゆる世代に愛される総合型地域クラブへの発展を目指しています。こうしたビジョンを達成し、子供たちや渋谷区に関わる多くの方々にとって魅力的なクラブとするためには、従来の行政のノウハウや資金援助に頼らず、スポーツクラブや企業経営等の手法、ノウハウを取り込んだ新しい事業モデルが必要となっています。
学校、地域、民間事業者など官・民の多様な人々とのコラボレーションによる安定したクラブ経営を実現するため、熱意を持って取り組める人を求めています。都市型スポーツ・文化振興の新たなモデルづくりに、一緒にチャレンジしてみませんか。