埼玉県教育委員会は教員養成の充実や教職の魅力発信などを目的に文教大学と連携協力協定を締結。2月14日(月)に締結式が行われ、埼玉県教育委員会の髙田直芳教育長や文教大学の中島滋学長の出席のもと協定書への署名が行われた。
■志願者の減少が進む教員採用選考試験
埼玉県の教員採用選考試験は、2014年度採用をピークに志願者が年々減少しており、特に、小学校教員の受験倍率は令和2年度採用選考試験以降、3年連続で3倍を下回っている状況になっている。一方、文教大学は1969年に教員養成を目的とする教育学部を越谷キャンパスに開設して以来、50余年にわたり10,000人以上の教員を輩出してきた。
■埼玉県としては5校目の協定締結に
こうした状況を踏まえ、教員採用選考試験における優秀な教員の確保などに対応するため、埼玉県教育委員会と文教大学は連携協力協定を締結。埼玉県としては、県内の4校の大学に続く5校目の協定締結となる。
■さらに教職の魅力を発信へ
髙田直芳教育長は教員を目指す学生が全国的に少なくなりつつある現状に対し、児童や生徒の成長を支える教職の魅力を発信していく必要性について触れ、「今後は情報交換などを通じて更に連携を強化しながら諸課題に対する知見を深めていきたい」と語った。
■卒業生との連携を強化
また、中島滋学長は教員として活躍する卒業生との連携を強化し、在学生に対する魅力伝達や理解促進を行う体制を学内で構築中である旨を説明。あわせて「今後連携を深めながら、大学としてより優れた教員を輩出できるよう努めていきたい」と語った。
<連携協力事項>
①教員養成に関すること
②公立学校教員の資質・能力の向上に関すること
③ 教職の魅力発信に関すること
④教育上の諸課題への対応に関すること