上智大学および同短期大学部は2022年度以降の新入生約3000人を対象に「ユニバーサルマナー検定3級eラーニング」を導入する。
■全新入生が検定取得を目指す
初年度の対象となる2022年度新入生は、入学時オリエンテーション研修の一環として、2022年4月~5月にかけてオンデマンド講座を全員受講し、検定取得を目指す。学校法人として、全新入生を対象とする規模でのユニバーサルマナー検定の導入は、上智学院が全国初の試みとなる。
■これまでに430人がユニバーサルマナー検定を取得
「他者のために、他者とともに」を教育精神に掲げる上智学院は、ユニバーサルマナーの理念に強く共感し、2017年よりユニバーサルマナーの啓発活動にも取り組んでおり、これまでに教職員や学生約430人がユニバーサルマナー検定を取得している。
■適切な行動をするために必要な行動などを身につける
ユニバーサルマナー検定は、自分とは異なる立場にある人の視点に立ち、適切な行動をするために必要な心構えや行動、コミュニケーションスキルを身につける検定としてミライロが主催している。高齢者や障害者など多様なバックグラウンドの人が求めている配慮の実践について体系的に学び、身につけることを目的としている。
■多様な人と向き合うマインドを形成
ユニバーサルマナー検定の受講学生は、自身の専攻や学問分野とユニバーサルデザインの考え方を掛け合わせた実践的なアイディアやアクションプランの創出のほか、キャンパス内外の多様な人と向き合うマインドの形成が期待される。
<関連する上智学院の取組事例>
◇ソフィア オリンピック・パラリンピック プロジェクト
上智学院は東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会を、ボーダーレスな共生社会の実現を展望する機会と捉え、教職員と学生による「ソフィア オリンピック・パラリンピック プロジェクト」を2016 年4月に立ち上げた。これまでリオデジャネイロや平昌冬季パラリンピックなどへ調査団を派遣してきた。また、ユニバーサルマナーの啓発にも注力しており、学生や教職員を対象とした勉強会や検定受講機会を提供している。
◇上智学院サステナビリティ推進本部の設置
2021年7月、上智学院では社会的責任を果たす取り組みを一層推進するためにサステナビリティ推進本部を設置。同本部では、SDGsに寄与する上智学院の研究、教育、社会貢献を社会に発信するとともに、プロジェクト推進の指揮を担っている。2021年9月には学生職員主導で「キャンパス・サイン調査」を行い、ユニバーサルデザインの観点から、全ての利用者にとって快適な学内表示の在り方について検討している。