文部科学省は2022年度の「普通科改革支援事業指定校」となる19校を7月19日(火)に公表した。2022年2月2日から3月7日の期間に公募を実施し、19件の申請を受けた後、「新時代に対応した高等学校改革推進事業企画評価会議」において同事業の審査要項及び審査基準に基づいて審査を実施。19件の申請が認められて決定した。
■生徒の多様な能力などに応じた学びを実現
高等学校には多様な背景を持つ生徒が在籍していることから、義務教育段階において育成された資質・能力を更に発展させながら、生徒の多様な能力・適性、興味・関心等に応じた学びを実現することが必要とされる。
■中教審答申でも新時代に対応した高等学校教育等の在り方を提言
このため、令和3年1月の中央教育審議会答申等では、新時代に対応した高等学校教育等の在り方について、高校生の学習意欲を喚起し、可能性及び能力を最大限に伸長するための各高等学校の特色化・魅力化や、教科等横断的な学習の推進による資質・能力の育成が提言された。
■「学際領域に関する学科」や「地域社会に関する学科」を設置可能に
こうした点を踏まえ、令和3年3月31日に公布された学校教育法施行規則等の一部を改正する省令等により、高等学校等の特色化・魅力化に向けて、「普通教育を主とする学科」として「学際領域に関する学科」や「地域社会に関する学科」等の普通科以外の学科を設置可能とした。
■新学科の設置に向けた検討等を行う19校が決定
文部科学省では2022年度から設置が可能となる新学科の設置に向けた検討等を行う高等学校等を指定することを決定。今回、2022度に指定する「普通科改革支援事業指定校」として19校が決定した。
<指定校一覧(19校)>
北海道教育委員会 釧路湖陵高等学校
北海道教育委員会 大樹高等学校
岩手県教育委員会 大槌高等学校
学校法人北上学園 専修大学北上高等学校
学校法人信愛学園 浜松学芸高等学校
三重県教育委員会 上野高等学校
京都市教育委員会 開建高等学校
兵庫県教育委員会 柏原高等学校
兵庫県教育委員会 御影高等学校
和歌山県教育委員会 新宮高等学校
和歌山県教育委員会 串本古座高等学校
和歌山県教育委員会 橋本高等学校
島根県教育委員会 隠岐島前高等学校
愛媛県教育委員会 三崎高等学校
高知県教育委員会 清水高等学校
福岡県教育委員会 八幡高等学校
北九州市教育委員会 北九州市立高等学校
長崎県教育委員会 松浦高等学校
宮崎県教育委員会 飯野高等学校