エースチャイルドは、LINEが持つ機能を利用して保護者と教員が個別のやりとりをする必要なく、効率良く連絡できるようにした「つながる連絡」(略称:つな連)のサービスを開始した。
■毎朝の出欠確認や非常時の安否確認などが行える
つな連は、児童生徒数700名程度の公立の小中学校各校の協力を得ながら、教育委員会におけるSNS利用基準やルールに適合した形で、煩雑になりがちな毎朝の出欠確認、正確性を要する健康観察・非常時の安否確認などを、安心・安全・効率的に支えるサービスとなる。
■電話や連絡帳がメインとなる学校と保護者のやり取り
スマートフォンの所持率が増加する中、学校と保護者のやり取りは、依然として電話や連絡帳、紙の文書を児童生徒に預けて手渡しするのが一般的となっており、対応に多くの時間を割かれている。さらに、直接SNSでつながることによって起こりうる様々な問題を懸念して、SNSでのやり取りを原則禁止としている教育委員会もある。
■個人のSNSを利用して連絡できる機能を活かしたシステムを開発
こうした課題を解決すべく、エースチャイルドは教員と保護者、教員と児童生徒がLINEなどのSNSで連絡先を交換して直接やりとりせずに、個人のSNSを利用して連絡できる機能を活かしたシステムの開発を進めてきた。
■実証実験でペーパーレス化・スピード化を実現
そして、公立小中学校での実証実験を積み重ね、欠席・遅刻連絡の一括把握・オンライン化、学校が配布する家庭向けの連絡文書のデジタル配信など、ペーパーレス化・スピード化・負荷軽減とミスの防止を実現した。
■文科省の通知内容に沿ってサービスを拡充
さらに、2020年10月20日、文部科学省からの通知「学校が保護者等に求める押印の見直し及び学校・保護者間における連絡手段のデジタル化の推進について」の内容に沿って、実証実験のサービスレベルをさらに見直し、拡充が図られた。
<つな連の主な仕様>
・集計、一覧化しての確認が可能な遅刻・欠席・早退連絡機能
・「学年」や「クラブ・部活動」等、特定の保護者・児童生徒向けにメッセージを
一斉に配信するセグメント配信機能
・教員側はPCとスマホの両方で利用が可能(スマホ版は任意機能)
・SNSの個人IDを交換せずに、保護者・児童生徒と教員との間でやりとりができる
1on1メッセージ機能
・事前に設定した時間帯外に1on1メッセージを受け取った際の自動メッセージ
送信機能
※その他、以下の機能も利用可能。
・学校配布文書などをPDFや画像などでメッセージと共に送付する機能
・安否確認機能
・健康観察機能
・教員による、保護者・児童生徒と教員の閲覧権限に応じた範囲内での1on1
やりとり内容確認機能
・頻繁に保護者・児童生徒に送信する文章を繰り返し利用可能にする定型文管理機能
・利用状況を把握するレポート機能